ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Dental Products News232

CAMBRAR UCSFでのCAMBRAR教育についてUCSFでは、病院全体のシステムを2003年に治療から予防へシフトし、CAMBRAを取り入れたことで、全米的にも世界的にも注目されています。CAMBRAは全米の2/3の歯学部で教育に取り入れられています(図6)。CAMBRAの考え方の中で最も重要なのは患者個人のリスク評価です。この評価が正しく行われて初めてCAMBRA instructionに基づいたう蝕管理が始まります。このう蝕管理の内容としては食事および習慣のコントロール、ブラッシング指導、並びにハイリスク者に対するエビデンスの裏付けがある薬剤の応用などが含まれます。UCSFでは、大学の臨床実習教育プロトコルに基づき、歯学部臨床教育の2年時秋から開講の“Foundations of Risk Assessment,Therapy, and Prevention(歯科疾患のリスクアセスメント・応用法・予防法の基本)” の講義の中でCAMBRAの考え方や、テクニックについて学びます。私も、2017年に講義を受講しました。歯科疾患▲図6 歯学部棟とその前のフロントコートヤード、エントランスを入ると病院です。ここでHalloween Partyが行われました。▲図7 歯学部2年生のCAMBRA関連講義のシラバス(2017;Featherstone先生のご厚意による)▲図8 歯学部3年生の臨床実習に備えた小児歯科のCAMBRAの講義をするLing Zhan先生と講義風景(2017)▲図1 住んでいる場所の近くのケーブルカーの駅です。▲図2 UCSFパルナサスキャンパスのテラスからSFダウンタウンが見えます。▲図5 2017年のX’masシーズンにキャンパス近くのレストランにて行った、私たちのラボのLunch meeting 。左からPeterRechmann先生、John Featherstone先生、Ling Zhan先生、Beate Rechmann 先生、Charles Le 先生、私、BenjaminChaffee先生 です。2017年12月にFeatherstone先生は退職されましたが、変わらず研究を続けておられます。現在はMinjingWu先生が中国から研究のために来られています。▲図3,4 2018年10月31日歯学部のHalloween Partyにて。毎年、昼休みの時間に仮装大会が開催されます。Dean’s officeチームのスパロウ船長に扮した新歯学部長 Dr. Michael Reddyと記念撮影しました。私は2017年6月から、前UCSF歯学部長Featherstone先生の下、多くの先生方のご協力を得て、CAMBRAについてラボでの研究と、「TheTranslational Research Visiting Scholar program, which includes an additional clinical observation and education」いわゆるクリニックとラボの橋渡しになるような研究、また、そのためのクリニックでの見学・教育をテーマに留学しています。2018年6月からは留学も2年目になり、2018年7月のIADR国際学会での研究成果の発表等を経て、クリニックでの研修も継続中です(図1~5)。?朝日大学歯学部卒業後、朝日大学歯学部口腔衛生学講座(現:口腔感染医療学講座社会口腔保健学分野)入局?現職:朝日大学歯学部口腔感染医療学講座社会口腔保健学分野 准教授?2017年6月~University of California San Francisco, School of Dentistry, Division of Pediatric Dentistry Department of Orofacial Scien ces 留学中#1Caries Management By Risk Assessment大橋たみえ[シリーズ]24 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 2 3 2