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概要

Dental Products News232

ミリングマシンのバーを駆動する心臓部のスピンドルは、通常年1回程度の交換が必要です。しかし、スピンドル個々に微妙な特徴があり、交換時に必ず0.5 ~ 0.6mm程度の誤差が起こります。その特性を踏まえた上でバーや設計を行う必要があるのです。『コエックス』はこのスピンドルが500W80,000rpmとハイスペックなものを搭載しているため、通常の使用であれば5年ほどは交換が不要とされています。よって、スピンドル交換による誤差や調整にかかる時間等が極力少なく、スムーズなラボ作業ができると期待しています。また『コエックス』は、乾式だけではなく、湿式での削り出しも可能なため、多種の材料にも対応できるようになり、その汎用性の広さを実感しています。2002年頃、欧米の潮流を見ていると今後はメタルボンドの需要からジルコニア素材へ移行、それに伴い日本でもCAD/CAMが普及していくであろうことを予見し、2005年、当技工所で一早くミリングマシンの導入を決めました。当時はメタルの代わりにジルコニアフレームを製作し、陶材を築盛するシステムだったため、築盛した陶材が割れるなどの諸処のトラブルがありました。メーカーやシステムなどが幾度となく改良され、現在のジルコニアが普及するまでに至ったように思います。小見出し ジルコニアとは二酸化ジルコニウムを素材とし、金属と同程度の硬さを有する特                長がありますが、金属と異なり鋳造ができないため、ミリングマシンでの「削り出し」による補綴物製作となります。よって、ジルコニア素材の質はもちろん、ミリングマシンの精度が補綴物の精度に大きく関わります。当技工所では、現在各社メーカーのミリングマシンを10台導入しています。その内の3台が、今回最新機種として導入したヨシダの『コエックス』です。これまで、いろいろなメーカーの歴代製品を使ってきたからこそ、今回導入した『コエックス』の特長を実感しています。『コエックス』は同時5軸、精度±5μmという精度はもちろんですが、一番大きかったメリットは5年間のフルサポート保証があるということです。修理部品、出張料、技術料、期間内1回のスピンドル無償保     証などが含まれた保証制度(別料金)があることは、他のメーカーにはない大きな利点でした。万一のトラブルでも保証内で修理等可能なことは大きな安心感があります。佐々木 雅史 株式会社ツヤデンタル 代表取締役/歯科技工士/京都府亀岡市開業coexInterview故障時に手厚く対応してくれるフルサポート保証システムがあるから安心して導入できた各社ミリングマシンを使ったからこそ判る『コエックス』の良さ。ミリングマシン10台を保有いずれ日本でもジルコニアの時代が来ると確信フルサポート保証システムがある安心感スピンドルの頑丈さが特長3台中2台はジルコニア専用、1台は湿式での削り出し専用機として活用している。ジルコニアディスク ジビーノにも活用できる。14 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 2 3 2