ブックタイトルDental Products News232

概要

Dental Products News232

当院では「一口腔単位の健康が保たれてはじめて“咀嚼機能”という役割を果たすことができ、さらに持続させるために、精度の高いメインテナンスを続けることを大切にしたい」という想いが開業時からありました。1 9 8 6 年開業当時は咬合学がトピックスの時代で、ユニット『ノバ』やレントゲン機器の他にも、患者一人ひとりの模型を装着するために複数台の咬合器が必需品の時代でした。その後、工場跡地の再開発により、2003年現地に移転開業しました。「患者さんに満足していただける空間」「スタッフの動線」など、これまでの経験を集約した練りに練った診療室を作ることができました。例えば診療室は前導入で、スタッフの動線を確保し、スクリーンによって半個室空間としています。また、メインテナンスを充実させるため、歯科衛生士との距離を近くした半個室空間の予防スペースを設け、入口そのものを治療と分けました。今回、ユニット機器の老朽化や、オペ室の増設を行うべく診療室の一部をリニューアルしました。今は、より精密な治療を行うためにレーザー・マイクロスコープ・ピエゾなど、多数の先進機器を充実させています。これらの機器を設置するためにユニット１台あたりの周囲面積は増やし、より快適で安全な診療空間を目指しました。工事期間は約２週間で行いました。内装は、以前より「落ち着く」と患者さんから好評でしたので、大きなイメージチェンジはせず、床材などの張替を行いました。ユニットもこれまで愛用してきたヨシダユニットの後継機種として『クレストネオ』を４台導入しました。「患者さんの快適性と術者の機能性」を追求したコンセプトはそのままに、「清掃性やさらなる機能」の進化を実感します。ヨシダユニットを開業時から使い続けてきたからこそ判る「進化と伝統」です。現在、私は大学での授業や厚生労働省指定の臨床研修施設、若手歯科医師への研究・教育を行っています。今後の歯科診療はますます専門性に特化し、１人の患者さんを数名の専門医が診ていく時代になるのではないかと考えています。これまでの経験を少しでも若手の先生方にお伝えできればと考えています。開業以来、長年使い続けているからこそ判るユニットの進化と伝統。Renewal56 7待合室院長室特診室手術室手術室医局機械室技工室メインテナンスルーム設置機器リストクレストネオ 4台マイクロスコープ　プリマ マグナD e n t a l P r o d u c t s N e w s 232 11