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概要

Dental Products News231

2 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 2 3 0CAMBRARQ&A[キャンブラ]椙岡 宣好先生治療ばかりで予防をしていない方に対して、いかに一人ひとりに「かかりつけ歯科医」としてアプローチできるかが重要です。すぎおか歯科クリニック石川県金沢市開業予防意識の低い患者さんに対してCAMBRARをどのようにコンサルテーションしたら良いのでしょうか? QAQ 高濃度フッ素を使用しないとCAMBRARは成り立たないのでしょうか?A フッ素さえ塗布していれば予防できるわけではありません。CAMBRARの特徴はバランスであるということです。う蝕の原因は、口腔内のpH・糖・細菌・唾液・遺伝などのファクターが関与しますので、フッ素だけではなく、他のファクターの増加・減少を組み合わせることです。そのためにはそもそもバイオフィルムがどのようなメカニQA2015 年に日本にCAMBRARが導入され、すでに2,000 人以上の方がCAMBRAR講演会歯科医院で実践導入していくうちに、疑問は出てくるものです。小窪先生・椙岡先生か 「いかに患者さんがCAMBRARを受け入れるか?」は、私たちにとっても大きな課題でした。そのための手法としてコンサルテーションテクニックを学ぶ必要があります。「○○を行うことで、何を達成したいですか?」「○○を行うことで、何をしたいですか?」という将来をイメージできるズムで酸を生成するのか?、カルシウム・リン・pHの変化が口腔環境にどのような影響をもたらすのか?、唾液の分泌量は十分あるのか?など化学・科学、そのバランスであると考えれば、必ずしもフッ素やその濃度にこだわる必要はないのです。カリスクリーン値はバクテリアの酸産生機能があるかないかを指しています。ノンカリエスでLOWリスクであればカリスクリーン値が高いはずがないと考えがちですが、それは予防因子が病因的因子よりも上回っているので発症していないだけなのです。その方の健康状態・口腔環境が変わらなければ現状を維持することができるでしょう。しかし将来、「薬を服用され唾液分泌量が低下した」など少しでも体調や口腔環境が変化し、バランスが崩れたらすぐに根面カリエスを発症するなどの症状が現れるでしょう。将来にわたった健康維持を考えた場合、「今あるリスク」を極力排除し、コントロールしておく必要があると思います。ノンカリエスで、CAMBRARシートに基づく問診ではLOWリスクですが、カリスクリーン値が8794※と非常に高い患者さんが来院されました。今後どのように予防・指導すべきでしょうか?※ 0~1500:ローリスク/ 1501~3500:ミドルリスク/ 3501~:ハイリスクような質問を行い、患者さんの「将来像」を実現するために、どのような治療オプションがあるのか?を提案し、自発的にCAMBRARを受けたいと思わせることです。スタッフが患者さんの立場となり、味方となり真摯な態度で接することで信頼関係が構築できると考えています。ProtectiveFactorsRiskFactorsRiskIndicators40 2Low riskModerate RiskHight RiskExtreme RiskCariscreen0 1500 3500 99998794Risk Factors0 1 2 3 4 5 6 7 8The caries imbalanceすぎおか歯科クリニック 資料提供