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概要

Dental Products News231

今回の# 2 1では舌側にレジン充填で修復しているため、そのレジン充填を目安にまず髄室に穿通させることが主目的と考え、小さめの穴を開けるよう心掛けた。5 倍速の増速コントラに先端も切れる普通のシャンファー形成用のバーを付け、毎分2 0 , 0 0 0回転(実際にはその先端で10 0 , 0 0 0 回転)を使用して、中心めがけて穴を開けていく。今までの知識の中で得た、歯内療法時の各歯牙の入り口形成の形を一番良いものと考え、臨床で小さく削るよう実践されている先生がたくさんおられるが、だから難しいものが余計に難しくなってしまうのだと言いたい。落とし穴の穴だって、深く掘ろうと思ったならその分入り口を大きく削らなくては、深く掘れないのと同じ道理である。この歯では、髄室に穿通したのち内部を見ると、綿の固まりが出てきた。少し前までは細長くした綿栓(パソコンだって一発で出てきません)を根管で見つけたものだが、今は時代が進んだのか(?)綿球(これは一発で出てきた)が出てきた。それを取るとほとんど内部は中空状態。毎分8 5 c m3以上注水可能なサリーを使い、思い切り洗浄する。入り口が小さければ増速コントラで仕事する 内壁が見えない、届かない、削れない いつでもサリーを使い根管内を良く洗う図14 根管の近遠心形態から、ざっと入り口はこん   な形になる。図13 前医の開けた入り口の形態。小さいため内部   の診査、形成ができない。図17 根管洗浄用として毎分85cm3以上注水して   くれるサリーは最高!図11 舌側からレジンを削り、穴を開けて髄室へ   穿通すると綿が入っている。図10  距離計測機能により、術前作業長は約   21.5mm。図16 薄く膿が混ざった浸出液が、根尖付近に ある。図15 マイクロスコープで根管内を診て欲しい。   別世界だ!図18 サリーの先端にK3の0.04テーパー30番を   付けて根管洗浄。図12 昔は綿栓だったが、今は綿球に変わったの?D e n t a l P r o d u c t s N e w s 231 27