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概要

Dental Products News231

小嶋 壽 東京都中央区開業「歯冠部形態が残っているものと残っていないもの」Dr.KOJIMA’S Voice Vol.7図4 歯内療法用に大変優れている歯科用CT「オシ 図5 初診時のオシリス3D画像。   リス3D」。図6 水平面画像で唇側歯槽骨がないことが解る。図7 矢状面画像では前歯を近遠心方向から見 図8 オシリス3Dの初診時パントモ画像。   ており、唇側歯槽骨がないことが解る。図9 初診時のコンピュレイ画像。図2 歯内療法では欠かせない、口腔内小型カメラ   「ウェーブ ピクト プラス」。図1 術前の口腔内、#11、#21の様子。 図3 #21根尖付近の膨らんでいる様子。左上の前歯(# 2 1)の根の先あたりが、膨らんだりしぼんだりしている、とのことで来院。# 2 1を見ると、外見的には無垢のきれいな歯のように見えるが、舌側から見ると舌側面と近心にレジン充填がしてある。コンピュレイ画像では、根管内に造影性のある根充剤の様なものが写っており、ほとんど空洞のよう。#1 1も根の治療がしてある。コンピュレイ画像では、# 2 1根尖部に直径5 m mほどの骨透過像がある。隣の#1 1根尖付近を見ても、# 2 1ほど大きくはないが根尖を取り巻くように骨透過像があり、# 1 1 、# 2 1ともにやり直しの歯内療法が必要である。立体的3 D 画像で診ると、唇側にあるはずの歯槽骨が、# 2 1 では根尖までほとんどなくなっていることが解る。最初に、根管内への穿通をする必要がある。D r.イングルの教科書にあるような入り口では、根管内が見えないだけでなく、髄角に対応しづらく、また歯頸部付近の象牙質内壁への対応が難しい。そのため、早い時期から根管内壁に合わせてT Kロングバーを駆使し、入り口方向へのテーパーを形成しながら、入り口を大きく開けていく。初診時の様子 根尖病変 入り口形成が決め手26 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 2 3 1