ブックタイトルDental Products News231

概要

Dental Products News231

顎骨形態・オトガイ孔の位置などの診査・診断にはＣＴが必須である。また、インプラント埋入方向・深度の正確性を高めるためにはサージカルテンプレートを使用する。スマートフュージョン（ノーベルバイオケア社）との相性は良く、ファインキューブ画像としっかりとマッチングができる。②トロフィー3DIプロαインプラント治療においても、今や印象採得は、スキャンボディなどを使用して口腔内ストロフィー3DI プロα＆インプラント補綴今回、最新機器を用いたインプラント治療におけるデジタルデンティストリーの可能性について報告する。すでに、インプラントマテリアルについては成熟期を迎え、現在はいかに安全性が高く、低侵襲な手術、長期予後が期待できるかという視点に移ってきた。今回、これらインプラント治療により予知性を高めるためのテクニックを紹介したい。①ファインキューブとスマートフュージョンキャナーによるデジタル印象を行う。③ジビーノとコエックスジビーノは、これまでなかなか実現できなかったフルマウスのインプラント上部構造にも対応できるジルコニアディスクで、ディスクの厚みが30mmまであるため、疑似歯肉部までも1枚のディスクから削り出すことが可能である。これは30mmのディスクに対応できるミリングマシン「コエックス」だからこそである。山田 陽子 デンタルサロン麹町/東京都千代田区開業山下 恒彦 歯科技工士/デンテックインターナショナル株式会社コエックスは、30mm厚のジルコニアディスクまで切削できる。図4 ミリングマシン コエックスカスタムTi-Baseを合着することで、疑似歯肉・歯冠部一体型で高精度のインプラント上部構造が製作できる。歯冠部もレアリングなしで審美性の高い補綴物が製作可能。図6 ジビーノ＆コエックス同時5軸での切削が可能なため、高い精度で削り出しができる。図5 コエックスの特徴今回、インプラント補綴に特化したジルコニアディスク　ジビーノ が開発された。図1 ジルコニアディスク　ジビーノ色調・強度・透過率ともマルチレイヤーの、トリプルマルチレイヤー。図3ジビーノは、冷間等方圧加圧法（CIP）により、XY方向とZ方向の収縮率の差が0.001なので20mmディスクの場合0.02mm以下と極めて低い。図2 ジビーノ ジビーノ トリプル マルチレイヤー950MPa55%トランス1,000MPa50%トランス1,300MPa45%トランスカスタムTi-ベース他院にて歯根破折のため ４ 抜歯。インプラント治療を希望し来院。 ６ 頬側遠心根が埋伏残根状態のため、抜歯と同時に 654 にインプラント埋入を計画。図7 65歳　女性歯のそれぞれの部分をポイントで合わせマッチングを行い、STLデータとファインキューブのDICOMデータをスマートフュージョンにコンバートする。図9 STLデータ口腔内スキャナートロフィー3DIプロαで撮影したSTLデータを取り込んだ状態。図8 トロフィースキャナー＆STLデータ▲▲▲▲Z axisXY axis②プロビジョナルデータ ①3DIプロ スキャニングデータ ③ＣＴ　DICOMデータ→→ミリングマシン コエックス＆ジルコニアディスク ジビーノ R の活用24 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 2 3 1