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概要

Dental Products News231

D e n t a l P r o d u c t s N e w s 231 21することができなければ、問題の解決に繋がる決定的な画像を検出することはできない。そのための訓練も必要である。さらに、極めて有効な検査であるが、その撮影は常にA L ARAの原則1 )をはじめとして、各種治療領域におけるガイドライン等に則った撮影が求められることもいうまでもない。本稿では、治りにくいとして紹介された歯内療法症例について、CBCTを応用することによって原因を特定し、そして解決に至った症例を解説する。?初診時CBCT Sagittal画像。近心頬側根根尖部に明らかなステップ形成が認められた。ステップから本来の根管への角度は約137度であった。? 感染源を除去して隔壁を形成、再根管治療を実施。?根管拡大形成と根管洗浄終了後。歯冠部及び根管内の感染源が除去されると、自ずと症状は消失した。? 根管充填時デンタルエックス線写真。? 3ヶ月後のデンタルエックス線写真。近心頬側根周辺の根尖病変の縮小が認められた。? 仮封を除去し、う蝕検知液を使用したところ、多量の感染源の残存が認められた。図6 B 症例2: 43歳女性???? 4 根管充填時のデンタルエックス線写真。?? 21 の初診時(左)、および9ヶ月後(右)のデンタルエックス線写真。??9ヶ月後の口腔内。 4 のみの歯内療法によって、主訴である 21 の症状、サイナストラクトは消失した。? 4 は周囲に腫脹等はなく、患者にとっては全くの無症状な歯であった。?初診時デンタルエックス線写真。明かに根尖病変が認められたのは、無症状である 4 であった。? 21 共に冷温刺激に対する歯髄の生活反応があり、歯周ポケットも正常であった。?初診時口腔内。 2 頬側歯肉にサイナストラクトが認められた。患者は 21 に強い違和感を感じていると訴えた。?確信を持って 4 の再根管治療を実施。D 症例4: 45歳男 性図8?近心頬側根の探索と穿通、そしてEMRにより作業長の設定を行った。?CBCT Axial画像。 4 口蓋根の根尖病変が口蓋側から広がり、 3 を迂回して 21 に到達していることが判明した。全ての疑問が解消し、症状の原因が明らかになった瞬間である。? 21 CBCT Cross section画像。共に根尖部に透過像が認められた。?原因を探索する必要があることを説明し、CBCTの撮影に同意いただいた。CBCT Volume rendering画像。2 歯根周囲の骨吸収は大きかった。? 4 CBCT Cross section画像。口蓋根が未治療であり、根尖病変が認められた。? C B C T 画像で得られた情報からハンドファイルにプレカーブを付与。???? ???? ????放射線被ばくを伴う行為のメリットが放射線被ばくのリスクを上回る場合は、合理的に達成可能な限り被ばく量を減らして、放射線を利用します。この原則は、英語の頭文字から「ALARA(アララ)の原則」と呼ばれています。1)ALARAの原則とは