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概要

Dental Products News230

小嶋 壽 東京都中央区開業「前歯だといっても あなどってはいけない」Dr.KOJIMA’S Voice Vol.6図5 コンピュレイの距離計測機能を使い、治療前   に作業長を知っておく。図4 サリーに、K3用ホルダーH02を付け、その先に   K3 0.04テーパー30番を付けて根管洗浄。図6 距離計測機能で測ると#11は12.3mm、#21は9.5mm。図8 #11はトリプルファイル25番が、根尖を抜け   ないファイルになった。図7 根管長測定器ジャスティ3.5とジャスティⅢ。図9 #21はリーマー100番で、やっと根尖が抜けない   ファイルになった。図2 #11のマイクロスコープ画像、×8と×24。   根尖付近に浸出液が見える。図図1 メーラー社製マイクロスコープ 3 #21同様の画像。根尖付近に排膿がある。前回ポストコアを外し、外したクラウンを修正してテンポラリーにして仮着した。今回歯内療法をすべく、テンポラリーを外して根管内をマイクロスコープで診ると、もうすでに根尖付近に排膿があることが解る。そこでサリーに付けたファイルを入れ、5 分間注水して洗浄する。この時、サリーの先からは毎分8 0 ? 以上の注水が必要。#11は根尖付近まで、繊細な根管形成ができる。しかし#21では根尖が大きく広がっているため、これからの根管形成が難しいだろう。コンピュレイの距離計測機能により、事前に作業長を測り頭に入れておく。実際にジャスティⅢで作業長を測ると、#1 1では根尖付近の仕上げがスムーズに進行でき、# 2 5 のファイルで作業長を測定することができた。根管長測定では、作業長と根尖幅の二つを実測しなくてはいけない。根尖幅が把握されていないと、いたずらに根尖外を突っついたり、より壊したりすることが考えられるからである。そこで根尖孔を抜けないファイルを使って、長さだけでなく根尖幅を知り、いたずらに根尖を拡げないようにすることが大切なことである。ジャスティⅢでは作業長プラス根尖幅を測る支台を取ったあと、歯内療法を始めるジャスティⅢで根管長測定22 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 2 3 0