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概要

Dental Products News230

欠損が多くなるにつれて清掃は困難になり、ブラッシングはもちろんであるが補助清掃器具の選択も非常に重要になる。補助清掃器具には様々なものがあるが、ポケット全周に到達できる器具としては、スレッダー付きフロス、エアーフロス、ウォーターピックなどが挙げられる。スレッダー付きフロスはプロケアには適しているが、患者自身による使用は煩雑である。またエアーフロスは天然歯のコンタクトや下部鼓形空隙に限局した清掃に適しているが、ボーンアンカードブリッジやブリッジの基底部・欠損基底部・粘膜歯肉貫通ウォーターピックの活用ウォーターピックを用いたインプラントのプラークコントロール近年インプラント治療の需要が増える一方、プラークコントロール不良に起因するインプラント周囲炎の問題は避けては通れない。インプラントを永続的に維持していくためには、プラークコントロールを確立していくことが必要不可欠である。特にインプラント粘膜貫通部付近やポンティック基底部はプラークの取り残しが多く、長期的にプラークが残存するとセルフケアでは除去が困難になる。そのため、患者自身が行う質の高いセルフケアの確立が大切である。部まで清掃するのは困難である。当医院においてはインプラント治療を行った患者の補助清掃器具としてウォーターピックの使用を薦めており、ウォーターピックの活用法、清掃効果について紹介したい。当医院において考えるウォーターピックに適している症例を図2に挙げているので、参考として欲しい。浅尾 美幸 歯科衛生士 瀧野 裕行 タキノ歯科医院/京都府京都市開業図1 ウォーターピックウルトラ図2 ウォーターピックを理解するウォーターピックに適した症例ウォーターピック 使用後歯間ブラシ 使用後スレッダー付きフロス 使用後利点・欠点これらの症例はウォーターピック、歯間ブラシ、スレッダー付きフロスでの清掃効果の比較である。この写真を見ても、ウォーターピックが粘膜基底面における清掃効果が高いことがわかる。インプラントを長期的に維持していく手段のひとつとしてウォーターピックのホームケアでの使用を薦めたい。図3 インプラント補綴におけるそれぞれの清掃効果ウォーターピックウルトラコードレスウォーターピックウルトラ歯間空隙の狭い場所ポンティック基底部 遊離端欠損 インプラント粘膜貫通部       ・ ボーンアンカードブリッジ ・ ロングスパンブリッジ・ 即時荷重プロビジョナル・ ロングタームプロビジョナル利点 欠点使用場所が限定的持ち運びが困難爽快感粘膜基底面に到達可能歯肉のマッサージ効果ジェット水流により、プラーク除去を行うウォーターピック。(例)16 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 2 3 0