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概要

Dental Products News229

最新器具・材料への知識を得ておくことが武器になる※デジタル化による被曝線量の低減などから1ステップごとに確認が行え、確実 な治療につながる。※狭窄部や石灰化の有無、位置・根管幅など事前に根管内の様相が把握できる。 誘導路の確保をすることでファイルの破折リスクが軽減できる。※ファイルの到達だけではなく、根尖部穿通の長さを把握することが重要である。※湾曲根管にも対応でき、時間的にも軽減できるNi-Tiファイルを活用する。※機械的洗浄と化学的洗浄を行い、可及的に感染物質の除去を行う。※さらに根管内にレーザー照射を行う。※完全封鎖を目指し垂直加圧・MTAを活用する。レントゲンでの診査・診断穿通状況を確認し、誘導路を確保する根管長の測定を行う根管拡大・形成を行う根管洗浄・乾燥根管内レーザー照射根管充填手探りではなく目視することが重要。そのためにマイクロスコープやC T画像なども活用する。最新器材を応用した根管処置のステップアップ臨床における処置内容とその予知性の向上を目指して日進月歩、器具・材料が開発され紹介されている。最新器具と材料を全て理解し、導入することは、ままならないと考えられる。しかし、一つ一つを少しずつでも知り理解を深めることは、必要なことである。それは自医院に適したシステムの発見に繋がり、今日より明日をより効果的な処置に変えて、予後の向上を目指すことと、処置時の効率化も計りたいと考える。根管処置を行う際に問題となりやすいのは、「手さぐり治療」「器械&器具の応用限界」「湾曲根管における作業長の変化」がある。この問題を解決する手段として、処置開始にあたり最も早く知りたいのは、湾曲度と根管長であり、作業できる長さを決定することが第一だと考えられる。それゆえ、根管長測定器とデジタルレントゲンがポイントとなり、根管長測定器であるジャスティ3.5とビスタスキャンミニのエンドモードが、欠かせない機器となる。その後の処置進行に伴う確認は、マイクロスコープ「アレグラ500」で行い、必要に応じて半導体レーザー「オペレーザーフィリオ」による殺菌効果を期待する処置を加えるなど、拡大と形成を終了した後、M T Aシーラー「MTAフィラペックス」やMTAパウダーを応用することで、より根尖端部の封鎖性を向上させて、より良い予後を得るように処置を遂行すれば、問題点の攻略の簡素化も図れると考えられる。また、歯髄保存に際し、MTAパウダーは造影剤である酸化ビスマスなどの含有物による変色が欠点とされていたが、MTAアンジェラスHPはタングステン酸カルシウムを配合するなど欠点を解消しているので合わせて紹介する。今回、器具と材料を応用することで根管処置をステップアップさせるポイントについて寄稿する。山田 國晶 かおり歯科医院?京都府京都市開業根管治療の進め方とポイント治療ステップこそ変わっていないが、その器材とポイントは大きな進化があり、押さえるべきポイントも変わってきている。D e n t a l P r o d u c t s N e w s 229 5