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概要

Dental Products News229

日常臨床において、5 倍速ハンドピースは欠かせないものであり、私の臨床ではエアータービンはほぼ使用せず、5倍速ハンドピースの使用がほとんどである。マイクロモーターの利点として、低速回転で形成した場合にトルクがあるため形成面のブレが少なく、特にマイクロスコープ下での治療に有効と考えている。しかし、従来の5倍速ハンドピースの欠点としては、本体に重さがあり、マイクロスコープを使用し長時間の形成をする場合、手指への負担が大きく、また、ヘッドが術野の妨げになることもある。一方、エアータービンの利点としては本体が軽く、長時間の使用においても手の負担は軽減できると思われる。また、ヘッドがコンパクトであるので、開口量の少ない患者の治療や、最後臼歯部の形成等には有効と考える。しかし、欠点として、低回転での使用時にはトルクがかからず、形成面がブレてしまうことがある。 5倍速SV200MLXSの利点長谷川 幸生 はせがわ歯科医院/静岡県富士市開業マイクロモーター40is-LUXと5倍速ハンドピースYW SV200MLXS の組み合わせで広がる可能性図6 セラミックインレー最終補綴物は二ケイ酸リチウムのセラミックインレーを用いた。図7 セット時インレーセット装着時はラバーダムを使用する。図4 初診時56メタルインレーの審美回復を主訴に来院。インレー下のカリエスも認めているため、除去後セラミックインレーでの修復の治療計画を立案した。図5 形成時基本の回転数は、3 0 , 0 0 0 r . p .m.で使用している。インレー除去時はトルクが必要なため、3 5,0 0 0~4 0,0 0 0 r.p.m.で使用。症例1:セラミックインレー (30代後半女性)セラミックインレーの窩洞形成ではメタルインレーのように窩底と側壁の角度を90°に形成しない。ボックス部分を鋭角にすると応力が集中してしまうため、移行的な形成が必要となる。その際にマイクロモーターを使用し窩底面の仕上げの形成を行う。図1 40is-LUXとSV200MLXSS V 2 0 0ML X Sマイクロモーター 4 0 i s - L U Xと、5 倍速ハンドピースY WS V 2 0 0 ML X Sの組み合わせにより、コンパクト、高トルク(3Ncm)、回転数100~40,000r.p.m.ワイドレンジを実現。図2 ユニット「グラシス」グラシスはライトポールにマイクロスコープを搭載できるので、拡大視野下での歯科治療が省スペースで可能。図3 40iS-LUXとSV200MLXS当院ではグラシスに接続している。新発売の4 0is -LUX40DS-LUX2 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 229