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概要

Dental Products News229

 歯髄は最良の根管充填材であり、可能な限りそれを保存することは当該歯の予知性の向上に繋がることは言うまでもない。今回、歯髄に近接する深在性カリエスに対し、先述の利点を持つ本マテリアルにて裏層を行い、修復処置を行った1症例を紹介する。図4図4 図5歯髄保存を目標にラバーダム下で齲蝕検知液を用いながらカリエス除去を行った。一部、点状露髄を認めたが、出血等の炎症所見はない。図10カリエス除去、裏層後のデンタルX線写真。歯髄にかなり近接していることが伺える。図4図11窩洞が近心頬側咬頭まで及んでいたため、アンレー修復とした。図4図15 図16術後経過5ヶ月、臨床症状なく、順調な経過をたどっている。術後経過5ヶ月のデンタルX線。齲蝕除去 点状露髄図6窩底をアイオノジットベースライナー スタンダードシリンジにて裏層を行った。裏層裏層後のデンタルX線写真術後経過5ヶ月セラミックアンレー形成印象採得図12初診時セット直後術後5ヶ月印象採得し、模型作製。① 長期にわたるフッ素徐放性がある② 亜鉛による抗菌作用がある③ フロアブルタイプであり、非常に操作性が良い④ 先端チップの改良により、今まで届きにくかった隣接面窩洞にも充填可能である⑤ 重合後、膨張が起こり(28日かけて1%)、窩底へ密接にフィットする⑥ 患者ごとにチップ交換可能で衛生的である⑦ エックス線不透過性がある同商品の特徴を以下に列記する。D e n t a l P r o d u c t s N e w s 229 13