ブックタイトルDental Products News229

概要

Dental Products News229

裏層材　アイオノジット ベースライナーの活用アイオノジット症例（セラミックインレー）竹中 崇 竹中歯科医院／福岡県北九州市開業　アイオノジットベースライナーは、コンポマー（グラスアイオノマーとコンポジットレジンのハイブリッド）であり、開発されて２０年以上たった今でも歯科裏層用材料として多くの歯科医院で愛用されている。また今回、普段多くの臨床家に用いられているフロアブルコンポジットレジンの先端チップと同型である、先が細くなったスタンダードシリンジが加わった。図4図7図9 裏層後、コンポジットレジンで窩洞を整えていく。図4図13咬合面観側方面観セラミックアンレーセット後のデンタルＸ線写真。 図3 CT撮影を行ったところ、根尖の一部が下顎骨舌側皮質骨から逸脱していた。図2 の根尖透過像の原因と考える。この状態で、根管治療は到底行いたくない。CBCT画像図4図2歯髄に近接する透過像を認める。また根尖には根尖病変を疑うような透過像を認める。初診時図4図1主訴は「右下がしみる」。右下７番咬合面に齲蝕を認める。冷水痛（＋）、自発痛（±）、電気歯髄診（＋）生活反応を認める。アイノジットベースライナーは、グラスアイオノマーとコンポジットレジンの特性を備えた裏層材。今回、スタンダードシリンジタイプが発売され、ダイレクトシリンジタイプと比較して操作性がより向上した。症例：23歳女性アイオノジットベースライナーコンポジットレジン築盛セラミックアンレーセット図14 術直後デンタルX線写真図8 専用のルアーロックチップは、先端を折り曲げて角度を変えることも可能であり、最後臼歯でも充填しやすいのが特徴である。アイノジットベースライナー充填スタンダードシリンジタイプ12 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 229