ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Dental Products News228

先がV字状の切断鉗子を使うこの切断鉗子の先端を見ると、両方の先がV字状になっていて、これを使って歯を唇舌的に挟んだとき、テコ現象が起こる。そのためには、歯とメタルとの移行部を浅い溝ができるように削り、その浅い溝と切断鉗子の先端V字部分を唇舌的に合わせるように置き、クックッと軽く力を入れるだけで面白いように簡単に外れるのである。くさびのテコ現象を考えるそのためにはメタル境界部の歯質に溝の掘り方、削り方に重要なポイントがある。切断鉗子の先端のV字状部分が効率よくはまるために、削るバーはプレパレーションで隣接面を削るための細いバーを使い、近遠心にまっすぐ削る。深さは0.5~1.0mm弱、バーの丸くなっている先端がめり込む程度で十分。なるべく長く切れ込むこと。唇舌側に鉗子の先のV字を合わせた途端、1秒で外れた!いざ、ポストコアを外すときはまず切断鉗子のV字状先端を、唇舌的に溝を掘った場所に合わせてはめ、左手の親指と人差し指で挟むようにしてから、右手に軽い力を入れてくさびを効かせるようにクックッとやる。いきなり強い力を入れる必要はなく、今回の場合も唇舌的な溝にV字の先端をはめた途端に、外そうと思う前に外れた。NGOK図10#21では唇舌的メタル境界部の高さが違うので、舌側に近い高さで頬側を削る。図11歯軸に直角よりも、多少バーの先を切端方向へ倒した方が効率が良い。図12ポストコアがより効果的にくさび効果が出るようバーに角度をつけると良い。図1 3切断鉗子は先のストレート型(1 2番)とクワガタ型(31番)の2つの形がある。図14クワガタ型の先端。両方の先がそれぞれV字状にできている。図15唇舌的に削った溝にV字の先を合わせる。図16今回は力を入れる前に、すでに外れた!図17きれいに、歯軸方向と直角に外れている。図1 8全くダメージなく、瞬時に外れている。※図13の切断鉗子(シオダ)は販売を終了しております。類似品には現在販売しているK AKOプライヤー(シオダ)がございます。Dental Products News 228 27