ブックタイトルDental Products News228

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D r.K OJIMA’S VoiceVol.4「長い支台築造を、簡単にパッと除去する！うまい手」小嶋壽東京都中央区開業前歯のポストコアを外す？歯内療法をするために、その前に前歯の長いポストコアがあるとき、それをどう外しますか？と、研修を受講している先生にお聞きすると、多くの場合が「削り取る」と、答えが返ってくる。一回で取れますか？とお聞きすると、取れるときと取れないときがあるとのことである。それでなくとも歯内療法には、多くの時間がかかるだろう。臨床は時間との勝負このⅩ線のようなポストコアを、どうやって外しますか？とお聞きすると、多くの歯科医師が「削り取る」と答えが返ってくる。確かに削り取ればポストコアはなくなるだろうが、それでは時間と労力とリスクと限りある資源の垂れ流しばかりで、臨床が成り立たないだろう。もっと簡単に、単純に、パッと瞬時に外せる方法を考えよう。唇舌的にメタル辺縁が同じ高さが望ましい頭の中ではどのような器具を使って、どう外そうか？ということを｢目｣で診査しながら考えている。＃21はメタル辺縁が唇舌的に高さが同じだが、隣の＃11は唇側のメタル辺縁が切端近くにあり、同じ高さではない。これから使う器具では、できるだけメタル辺縁が唇舌的、頬舌的に同じ高さでできていることで仕事がしやすいのである。図1クラウンを外したあとは、メタル支台除去が問題！図2支台だけはいつも太くてがっしりした支台が入っている。図3支台を取る前にコンピュレイの計測機能で支台の長さを知っておく。前歯部のポストコアは?長さは関係ない?唇舌的に同じ高さであるか?支台築造のマージンの位置が最も重要?唇舌的にマージン部の高さが違う場合は難しく偶発事故にも配慮?唇側・舌側に歯質の幅が十分あること?時間とダメージのない除去が1番！図4#11は１3.5ｍｍ、#21は11. 5ｍｍ図5前歯ポストコア除去に際して知っておくこと。図6周りについているセメントをエアスケーラーで取り、メタル辺縁を明瞭に出す。図7等速コントラにFGヘッドを付けて、隣接面用の細いバーをセットする。図8毎分40,000回転でメタル境界の歯質を削る。図9唇側も舌側も、歯頸部寄りから切端方向へ斜めに溝を削る。26 Dental Products News 228