ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Dental Products News228

症例2ファイバーポスト+レジンセメント歯冠部歯質が十分に保存されており補綴を必要としない場合、破折を防ぐために先端部分へ応力が集中しないファイバーポストの使用は有用である。舌側面は上顎であれば咬合状態を考え耐摩耗性に優れたコンポジットレジンが適応となる。また下顎においても唾液溶解性を考え同じく表層にはコンポジットレジンでの封鎖が必要となる。図9図10図11図12根管充填後グラスファイバー製の既製ポストの太さを試適する。次いで適度な長さでカット通法に従いエナメル質を選択的にエッチングする。パーマセム2.0を根管内に流し込む。図13図14図15試適したポストを挿入して光照射を行う。CRにて封鎖するため一層少ないのが分かる。通法に従いボンディング処理を行う。図16図17図18コンポジットレジンを充填する。最終照射を行う。過剰部分を削合、研磨して終了となる。症例3既製メタルポスト+レジンセメントフェルールが全く確保できない場合、今までは鋳造メタルコアが適応となることが多い。審美的な観点からメタルコアは使用せず歯質に近い色で曲げ強度の強いコア材を選択しなければならない。強度のあるチタン製の既製メタルポストとレジンセメントを併用することで、咬合時の応力に対する強度はメタルコアに準じるものとなる。レジンセメントはあくまでも歯質と既製メタルポストの接着維持を主目的としている。図19図20図21何度もの加療により歯質自体が薄くなっている。パーマセム2.0を根管内に流し込む。補強のためのチタン製の既製ポストを挿入する。図22図23図24光照射を行いパーマセム2.0を硬化させる。ストリプス等を用いて歯冠部の支台築盛を行う。硬化後概形成を行う。※図13,16,17,20,21,23マイクロスコープのグリーンフィルターを使用。Dental Products News 228 19