ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Dental Products News228

患者さんのスマートフォンに記録が残せるバクテリアセルフチェッカー「ミルキン」田村太一先生タムラタイチ歯科診療所/東京都新宿区開業mil-kinInterview家族ぐるみの歯科受診のきっかけになる。スマートフォンだから手軽で便利。状況をお母さんのスマートフォンで撮影します。日頃忙しい親御さんにとって、お子さんの「仕上げ磨き」に対するモチベー以前、位相差顕微鏡を使用していたこともありましたが、「その場限り」のような印象で、モチベーションの持続が得られていませんでした。ミルキンはまさに私が求めていた製品です。スマートフォンの写真・動画モードを活用しますので、アプリ等のダウンロードは必要なく、通常の写真や撮影モードで、位相差顕微鏡のように撮影・記録ができるのです。画面の拡大・縮小も自在で、まさにスマートフォンだからこそ可能になった手軽さです。また、ミルキンは省スペース設計なため、キャビネットやブラケットテーブル上での操作が可能です。動画を持ち帰っていただくことで広がる可能性。医院の記録用として残しておくことはもちろんですが、有益なのは患者さんのスマートフォンをお借りして、録画しておくことです。例えば、子どもの口腔細菌のション維持は難しいと言えます。ご自身のスマートフォンでお子さんの口腔細菌の状況がいつでも確認できることは、「仕上げ磨き」のモチベーション維持につながるのではないかと考えています。また、子どもの口腔環境は親子感染など家庭環境に左右されることを十分に理解いただくうえでも重要です。お子さんだけではなく、家族ぐるみの歯科受診のきっかけになればと考えています。ホームケアの仕方まで指導することがポイント。その後、「細菌をどう退治するか?」が最も重要です。SRPや定期的なメインテナンスの重要性、ホームケアの仕方など、その解決策の施術・指導がスムーズです。日常使用しているスマートフォンを利用しているため、一方通行の指導になりません。細菌の様子を見ていただきながら、今後の治療方針の説明やTBIなどを行う。患者に伝わるインフォームドコンセント。患者さんに伝わるインフォームドコンセントの方法として、五感を活用した説明方法があります。例えば、細菌の様子を見る(視覚)、プラークの臭いを嗅いでもらう(嗅覚)、舌で歯面を確認してもらう(触覚)、歯周病細菌は全身の健康にかかわることを伝える(聴覚)があります。いくつかを組み合わせて説明することで、より患者さんに伝わりやすく、その後の健康意識の変化へとつながっていくと確信しています。プラークを採取する。手順動画が見られます。動画の閲覧にはDNAヨシダ友の会の入会が必要です。8 Dental Products News 228プレパラートにごくわずかな水を落とし、採取したプラークこすりつける。採取したプレパラート面を上面にして、ミルキンにセットする。スマートフォンのカメラを立ち上げ、セットするだけで、細菌の様子が見られる。そのまま写真撮影・動画撮影が可能。歯周治療やホームケアの重要性について説明を行う。