ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Dental Products News227

なるべく細く削るクラウン除去では、除去に使う器具の幅と厚みをイメージしながら、削る溝の幅を意識する必要がある。除去器具の厚みと溝の幅が合っていれば、除去効率が良いからである。この溝を掘る一般的な除去方法では、先が3つのテコで除去する三つ叉除去器が一番安全で効率が良いだろう。同じ形で各社あるが、使い勝手はこれが一番!歯頸部のマージン付近は削らないで一層残すこと!唇面、切端部は内側の支台築造が露出するところまで削る、という目安がある。これも、口腔内小型カメラがあれば非常に確認がしやすい。重要なのは、マージン部を深く削りすぎて傷つけないことである。マージン部は一層手前までを削り、あとは三つ又除去器で力を入れたとき、パツンといって同時に割れ、クラウンを除去するのが一番。歯科臨床では、いろんな器具を使いこなす者が勝ち!クラウン一つを除去するにも、クラウン自体の大きさ、長さ、幅、前歯か臼歯か、そして材質の違いがある。また除去する器具にしても、マイナスのドライバーなんてものではなく、いろんな発想の、いろんな形の器具が、たくさんある。我々はそれらの組み合わせを適正に簡素化してパッと簡単に除去するのが、臨床的な価値だと思う。図10これで歯頸部金属をパチンと割って歯肉を傷めずにクラウンを外す。図11動いたと思ったら、つまみ器具ではさみ取る。図12外したクラウン内面。図13外したあとの支台歯。図14エアスケーラーのサリー図15サリーを使って、支台歯に付いたセメントを除去。図16セメント除去を唇側で確認。図17舌側でも確認。図18クラウンを外して、セメント除去後のコンピュレイ画像。Dental Products News 227 23