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概要

Dental Products News227

D r.K OJIMA’S VoiceVol.3「クラウンを外すにも技がある」小嶋壽東京都中央区開業マイクロモーターを使おうマイクロモーターとコントラ類が素晴らしいものが出ている。今から50年前のひも付きエンジンなら、まだタービンを使った方が効率が良いだろう。しかし、今の時代では口腔内で切削するすべてのものにタービンのような超高速切削の類だけを使用するのではなく、マイクロモーターを使用することが増えてきている。等速、増速、減速コントラそこで、マイクロモーターの先に増速コントラを付けてすべてのものを削るのである。コントラにもその回転数によって等速(青マーク)、増速(赤マーク)、減速(緑マーク)の3種類がある。等速が1:1のギヤ比に対して、増速では1:5で5倍のギヤ比になる。現在は各社とも、5倍速のものが一般的である。右手で削るのではなく、左手の指使いが大切マイクロモーターに5倍速の増速コントラを付け、先が丸くテーパーの付いたシャンファー形成用のダイヤモンドバーを付けて、毎分100,000回転でポーセレンを削っていく。このとき、右手だけで削っているのではなく、必ず左手の指がコントラについているはずだ。右手で削るのを、左手の指でコントラを支え、切削を誘導している。図1増速コントラは、毎分20000回転×5倍速・毎分70cm3以上の注水が必要。図2削るのは右手だが、左手の指が固定、粘膜保護、切削誘導をしていることに注目。図3タービンと違いマイクロモーターで削ると、スムーズでピンピン跳ねない!図4ダイヤモンドバーは歯頸部歯肉を傷つけないように一層残すこと!図5溝を掘るとき、マージン部は薄皮一枚分残して削ることが望ましい。図6フルベークのクラウンでは切端まで削ると外しやすい。図7溝に先端を入れて外すタイプでは、この三つ叉除去器(上)が一番使いやすい!クラウンリムーバー#CRN134(下)※三つ叉除去器についてはハーマーハー社(ドイツ)へお問合せ下さい。22 Dental Products News 227図8ポーセレンのときは必ずバキュームを使い危険なので割れた小片を吸い込む。図9この時も左手の指使いが大切。