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概要

Dental Products News227

を空けて明確な食事の時間に食べるのではなく、一日中ずっと食べ続けている。このような患者では、通常口腔内に均一に広がる複数の病変が認められる。細菌のアンバランスが著しい患者では、歯にプラークが目立ち、カリスクリーンのスコアも高くなっている。このように特定できるパターンがそれぞれ、CAMBRA TMの手順で明らかにされ、そして疾患の原因に対して治療戦略が展開される。病変が認められる。カリエスリスク評価フォームでは、う蝕の既往があり、そして歯に多量のプラークが蓄積していることは認識している。さらに、食事の一環として、加糖飲料を摂取し、またフッ化物配合歯磨剤を使用している(図2)。患者のX線写真から、複数の進行したう蝕病変が明らかであり、隣接面のエナメル質内にはいくつかの初期う蝕があり、さらに2,3本の歯は修復不可能な状態である(図3~5)。歯周検方針について検討した。また、歯科衛生士から推奨されるフロッシングと歯磨きの手技と頻度について教育を受ける。さらに、健康的な食生活の重要性と加糖飲料の摂取制限の重要性について説明を受ける。計画として、ホームケアではCTx3ジェル(図7)を使い1日2回プラークを除去することに重点を置き、細菌のアンバランスに起因する口腔内のpHの改善を促す。さらに口腔内の細菌量の問題を減少させる●●●●●●●●●●●●●●●●●●●査では、アタッチメントロスはほとんどなく、一助として、グルコン酸クロルヘキシジン患者は38歳の女性で、複数の病変があり(図1)、長期にわたるう蝕の既往があった。彼女のバイタルサインは正常範囲内で、服用中の薬剤は避妊薬のみだった。患者は外来患者で、その他は健康だ。患者は過去にほとんど歯科医を受診せず、主に痛みがある時に受診するのみだった。歯の見た目が悪いことが悩みであり、またひとり親として、歯について自分がしたような経験を自分の娘にはさせたくないと思っている。歯には多量の成熟したプラークが付着し、辺縁歯肉に炎症があり、さらに複数のう蝕歯周疾患のリスクは低いと思われる。歯はほとんど摩耗しておらず、これは年齢相当と判断される。彼女のカリスクリーンの値は非常に高く(図6)、他の介入に加え抗菌薬による治療法が有効と思われる。CAMBRA TMの診断では、この患者のう蝕のリスクは高く(図2)、原因はカリスクリーンスコアが顕著に高いことで確認されたように、主として細菌の問題である、。また、加糖飲料の摂取に伴う食生活のリスクもかなりある。このような懸念事項について患者と話し合い、リスクを軽減する治療洗口液が処方され、1か月間毎日使用する。一般的に行動の変化には時間がかかり、平坦な道ではないが、患者は、ゆっくりと着実に改善していくことができる(図8)。合わせて修復不可能な歯の抜歯、既存の病変と欠損歯の修復が行われ、このプロトコルで患者に健康と虫歯ゼロを維持するチャンスを提供する。45 8修復不可能な歯と複数の隣接面う蝕病変を示す左側の咬翼法X線写真。複数のう蝕病変を示す前歯根尖部のX線写真。7術後写真から、患者の口腔の健康が改善し続けていることが明らかだ。専用スワブで歯面をなぞり、カリスクリーン本体にセットするだけで測定値が表示される。1日2回の使用が推奨されるCTx3ジェル。Dental Products News 227 13