ブックタイトルDental Products News226

概要

Dental Products News226

て測定するジャスティⅡなど第二世代が発売された。その後さらに精度の向上を図り、得られたデータを補正することでより正確な測定が可能となり、アナログからデジタルに変わったジャスティⅢ（第三世代）が発売された。このように発売以来改良・改善を加え臨床的に使い勝手のよい測定器として新たに「ジャスティ3.5」が本年6月に発売された。この機種は異なった２つの周波数（500Hz、2kHz）を各データグループと比較して器具先端の位置を求めて表示される。根尖位置を決定するために、根尖位置データを複数個まとめた根尖位置モデルデータグループ（記憶部１）と根尖までの距離を決定するための、距離データを複数個まとめた根管内位置別モデルデータグループ（記憶部２）があり、これらのデータを用いて根尖の位置、根尖までの距離が正確に表示される。上記の理由から、残髄状態であったり根管内に血液や次亜塩素酸ナトリウムなどが残存している湿潤状態でも測定が可能であり、根管内に器具を挿入するとリアルタイムでメーターが連動し、根尖1 m m手前から根尖まで正確に測定でき、器具の先端が根尖孔に到達するとApexの表示とラインが点灯する。また根尖オーバー+2メモリ（+0.3mmオーバー）位置を根尖穿通確認ラインとし、根尖の残髄や、目詰まりの可能性を少なくした。さらに根尖オーバー+3メモリ（+0.5mm）の位置まで測定できる。図1 5のように根尖孔外の異物の除去時など、Apex前後をリアルタイムに繊細に表示されるので、根管長測定器でありながら、根尖孔外の器具の位置を確認しながら、治療に役立てることができる。図93メモリ目は若干の誤差があり、リーマーの先端が＋0.3～0.5mmの位置である。図10臨床にてX線写真、ジャスティ、ジャスティⅡ、Ⅲ、3.5と比較しながら根尖前後の位置をアナログ様の動きにした。図11 図12 図13最後のメモリ間でのファイルの位置はA p e x－0.15～0mmである。最後のメモリが点灯してもApexの表示がない場合はApexまで到達していない。根尖穿通確認時。（3メモリ目表示寸前の2メモリ目表示時点）Apexの表示が現れた時点で、アナログのApexの位置と一致していることが分かる。Apexから＋2メモリ目の幅は＋0.15～0.3mmで、ファイルのD1の位置に相当。根尖穿通の確認ラインとした。図14 図15除去時に根尖孔外の位置を確認しながら行う時にも有効である。器具の先端が根尖から+0.3mm～+0.5mmまでの位置図82メモリの幅は＋0.15～0.3mm、＋0.3mmの位置はリーマーのD1に相当し、根尖穿通の確認位置である。根尖穿通の確認器具の先端が根尖から+0.15mm～+0.3mmまでの位置←根尖拡大画像D e n t a l P r o d u c t s N e w s 226 3