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概要

Dental Products News226

 大柄な患者様でもあり、同じような形をしていても全体の幅とか、6前歯を並べたときのその幅を見て選択することも大切なことである。こうして選んだ#11、#21の人工歯をその見本の中から選びだし、口腔内の歯とトゥース インディケーターで選んだ歯を並べて比べる。次に患者様に手鏡を持ってもらい、クラウンの人工歯と今選んだ人工歯の違いを比べてもらう。 クラウンを外す前に、寒天「紫陽花」の連合印象により前歯のスタディモデルを作製しておく。この前歯は#11と#21とが連冠になっており、しかも歯頸部までくっついたものになっているため、分離ディスクで切端からまっすぐに切り込んでいく。左手の指と右手の指の固定源をしっかり確保して押え、アシスタントには注水してもらいながら、ぶれないように削っていく。 次にそれぞれのクラウンを外すための溝を削るのだが、それにしてもあらかじめ細い軌道を作っておいたほうが、あとの仕事がしやすくなってくる。そこで直径7㎜ほどの軟性ダイヤモンドディスクを使い、細い溝を削っていくのである。この時歯頸部では必ず注意深く行い、クラウンマージンの一歩手前で止め、辺縁歯肉を傷つけないよう、意識して削らなければならない。選択した人工歯を合わせて、クラウン除去の軌道形成比べてみてもらう最初に連冠の除去から・・図13 細いスジで一直線で削られ、ぶれないで削って図14 歯冠乳頭も傷つけることなく削っている。   いる。図15 クラウンを除去する軌跡のための溝は、軟性ダイヤモンドディスクを使う。図17 切端から歯頸部まで浅い軌跡の溝が削られた。図18 歯頸部では薄皮一枚残して削り、歯肉を決して   傷つけないこと。図11 分離ディスク使って、まず連冠を切断。図12 このディスクは割れやすいので、ぶれないよう    に固定しながら削る。図10 術前の形を残しておく。図16 アシスタントには注水とバキュームをお願い   する。あじさいD e n t a l P r o d u c t s N e w s 226 23