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概要

Dental Products News226

歯周外科治療におけるコーパックの使用法歯肉剥離掻爬術の基本木村 英隆 木村歯科歯周研究所/福岡県福岡市開業骨縁下欠損を伴う深い歯周ポケットを有する中等度から重度の歯周炎では、歯周外科手術が適応となる。歯周外科手術における基本的術式は「歯肉剥離掻爬術」である。粘膜骨膜弁を剥離翻転し、明視野において根面および骨面を廓清することで、確実に手術を遂行できる予知性の高い術式である。また歯肉剥離?爬術を習得することで、さらに重症化した症例に対して再生療法を適応することもできる。歯周治療において、まずは歯肉剥離?爬術の習得が必須であると言える。今回は、歯周治療の基本とポイントを紹介する。図7 図8超音波スケーラーを用いて歯根に沈着している歯石および沈着物を除去する。図5辺縁歯肉を除去すると歯根面に沈着している歯石が認められる。図6更に骨面上に残っている軟組織をユニバーサルキュレットで除去する。図3全層弁を形成し歯肉歯槽粘膜境を超えるまで剥離する。この程度の骨欠損では縦切開は入れず、エンベロープフラップで対応する。図4歯の周囲に付着している辺縁歯肉をシックルスケーラーで除去する。図1初期治療後の再評価で5~6mmの歯周ポケットが認められたため、321 123に対して歯肉剥離掻爬術を行った。図2切開は替刃メス12bを使用し、歯頚部から1mmに切開線を設定する。角化歯肉は可及的に保存するようにする。辺縁歯肉および骨面上の軟組織を除去した状態。2 遠心および 2近心に骨内欠損が認められる。歯根にはアブフラクションとみられる実質欠損が存在していた。18 D e n t a l P r o d u c t s N e w 2 2 6