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概要

Dental Products News226

細菌性の問題がある患者とは、プラークの付着が見た目に明らかであり、カリスクリーンの値が高い。CAMBRATMのプロセスの中で、これらのパターンは明らかになっていくので、疾患の原因に対処する治療方針が図られる。患者は28歳の通院男性で、複数の病変が見られる(図1)。患者のバイタルサインは正常範囲内であり、服用中の薬はなかった。患者はその他の点では健康である。患者は卒業後、10年以上、歯科医を受診していなかった。現在、患者は職業専門学校の配管工実習生として勤務している。患者は、口腔内全体に広がる複数のう蝕病変を呈している。う蝕リスク評価フォームでは、う蝕の既往があり、歯に多量のプラークの付着を認め、1日を通して頻繁に間食をしているが、フッ化物配合歯磨剤を使用している(図2)。患者の2005年の咬翼法X線写真では、複数の修復物と隣接面エナメル質内に初期病変が認められる(図3)。最新の咬翼法X線写真では、さらに衝撃的な像が映し出されている。患者は最近、抜歯を受けた後であり、修復不能な歯があり、あらゆる歯に複数の進行したう蝕病変が認められる(図4)。患者の歯周ポケット測定から、歯周疾患のリスクは低いことが示唆される(図5)。歯に摩耗はほとんどないが、これは、年齢相応である。患者のカリスクリーンの値は高いため(図6)、他の介入に加え、抗菌剤治療が有効と思われる。この患者は、CAMBRATMのリスク評価では、う蝕のリスクが高く(図2)、その主たる原因として食事に問題があると診断された。患者の職場では3年前にドリンクバーを設置し、加糖飲料を自由に飲めるようにした(図7)。患者は、一日中絶え間なく、炭酸飲料を飲み始めた。この状況について患者と話し合い、健康的な食習慣の重要性や日中の水分摂取など、リスクファクターを低減させるために有用な治療方針について、患者は十分な説明を受ける。患者は、使用中の歯磨剤をCTx3ジェル(図8)に置き換え、1日2回使用し、また、細菌の不均衡により引き起こされる口腔内のpHバランスを改善する一助として、必要に応じてCTx2スプレー(図9)を使用する。さらに、患者は、口腔内の細菌の力を減少させるため、グルコン酸クロルヘキシジン洗口剤を1ヶ月間毎日使用する。既存の病変および喪失歯の修復と合わせて、この治療手順を行うことにより、患者は健康でう蝕がない状態を維持できる。4ドライマウス(口腔乾燥症)の症状を緩和するため、必要に応じて使用することが推奨されるCTx 2スプレー。91日2回の使用が推奨されるCTx 3ジェル。8ドリンクバーで、1日中、加糖飲料を自由に飲むことができた。    のリスクが示されている。臼歯の抜歯後、修復不可能な歯と複数の進行したう蝕病変を示す初回の咬翼法X線写真。7● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●D e n t a l P r o d u c t s N e w s 226 17