ブックタイトルDental Products News226

概要

Dental Products News226

裏層材　アイオノジット ベースライナーの活用アイオノジット ベースライナーを用いた日常臨床構 義徳 六本木カマエデンタルオフィス／東京都港区開業昨今、マイクロスコープを用いた精密根管治療が、注目を浴びている。その理由として、不透過性の大きな根尖病変や難治性根尖病変など、以前は抜歯をし、欠損に対してどのような補綴治療を施すかを考えていたが、改善が見込めない、保存不可能な歯が、予知性高く保存できるようになれば、納得ができる。しかしながら、いくら精密に最高の材料を用いて治療しても、生活歯ほどの予知性の高さは見込めない。つまり、歯髄に勝る根管治療は存在しない。では、歯髄に近い深在性のカリエスに対して、どのように治療していけば歯髄を保存することができるのであろうか？そこでヨシダから発売されている2０年以上歴史のあるアイオノジット ベースライナーに注目をしてみた。主な特徴として?長期にわたるフッ素徐放性があること?亜鉛による抗菌作用があること?フロアブルタイプで、非常に操作性　が良いこと?コンポマー（コンポジットレジンとグラ図4図1アイオノジットは膨張し、窩洞の隙間を埋める。DMG独自に開発したモノマーにより硬化後28日かけて約1％膨張し、緊密に充填することができる(レジン収縮率は約1.5％～）。図4出されたアイオノジットを、探針を用いて過不足なく伸ばし重合する。図4図5 図6 アイオノジットを光重合させた後、形成面を薄く一層ルクサコア Z-デュアルでコーティングすると、術後の冷水痛を防止できる。セット時は、コーティングに用いたレジンの重合収縮をアイオノジットが補償しているので冷水痛は起こらない。図4図9 図10 図11失活歯も同様、根管口付近より上部のカリエスをしっかり取り除くことが重要である。ガッタパーチャポイントの上部にぴったりとスタンダードシリンジの先を密着させてアイオノジットを出す。アイオノジットを重合後、ルクサコアで支台築造を行う。1.20.80.40-0.41 7 14 21 24 28％days症例2ダイレクトシリンジスタンダードシリンジ8 D e n t a l P r o d u c t s N e w 2 2 6