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概要

Dental Products News225

CTのDICOMデータと口腔内スキャナーのSTLデータの融合『トロフィーPDIP』で新たなインプラントシミュレーションを可能にする小窪秀義こくぼ歯科/宮崎県宮崎市開業ご存知のようにCAD/CAMとは、Computeraided design Computer aided manufacturingのことで、正確にはスキャナー・CAD・CAMの3つのパートで構成されているものです。しかし、従来から日本ではCADとスキャナーがパッケージ化された状態で販売されていることが多く、さらにCAMも特定の機器とのクローズドな関係でのみコネクトしている状態が長く続いていました。そのため歯科界でのCAD/CAMの立ち位置は、クラウン等の補綴物を作る機械として認識されることが多かったのではないのでしょうか?しかしながら、本来その活用範囲は審美補綴領域に留まらず、インプラント、矯正と幅広く用いられるものです。今回はインプラントへのCAD/CAMの応用と歯科用CTとのデータの融合を中心にお話しいたします。コンピューターガイドを用いたインプラント治療に異論を唱える人はいないと思いますが、実際に常用するには、まだまだハードルが高い一面もあります。今回紹介するトロフィーPDIPは、そのハードルを下げ、身近なものにしてくれると思います。トロフィーPDIPの術式CT撮影→口腔内スキャン→CT画像と口腔内画像のマッチング→診断およびインプラントシミュレーション→サージカルガイドの作成→補綴の順で行います。図1図2図3初診時口腔内写真。図4図7撮影に用いたCTトロフィーパンプロ。図8術前CT画像。図9CTのDICOMデータと口腔内のSTL画像をマッチング(合成)した画像。これによりCTの弱点であった軟組織やメタルアーチファクトの問題が解消される。口腔内を印象採得し、診断用ワックスアップした画像。診断用ワックスアップをした石膏模型を間接法でスキャンする方法もある。図13図14図15オペ時、埋入方向を確認。オペ後。印象用のスキャンボディーをインプラントに締結。スキャンボディー(白鵬)は当装置検証のため、歯科医師が被験者の同意の上で使用した。2 Dental Products News 225