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概要

Dental Products News225

X線写真を見るオシリス3 D画像で診査する咬合診査するコンピュレイで診ると、#11と#21は連冠になっていて、その近心の接合部はどちらもクラウンマージンにきわめて近い場所に設定されている。このことから歯間乳頭を圧迫しているか、歯周ポケットが深くなっていることが考えられる。これが原因で、特に#21近心唇側歯肉に発赤がみられるのだろう。#11、# 21のどちらも骨との関係が悪く、#21はほとんど骨植がない。これら2本の歯はどちらも骨植が悪いことが解るが、次に根尖病変があるかが問題である。余計に骨植が悪くなってしまうからである。水平面画像では# 2 1よりもむしろ#11の根尖1/4付近に、根尖から唇側に抜ける骨欠損が見られる。前頭面からの画像でも、遠心方向に黒い病変が見られる。矢状面画像で見ても、根尖病変の骨欠損が唇側のコーチカルボーンを溶かしている。歯が当たると痛いというのは、主訴の中で云われていたことでもあるので、前歯を咬合診査する。前歯であるため、中心位の診査ではなく嵌合時の咬合診査を行う。まず、左手人差し指の腹を上顎前歯唇面に軽く当て、噛んでもらう。嵌合の度に、クックックッと指に突き上げが伝わるのを診査し、確認したら咬合紙で印記をつけ、赤色の付いたところだけを調節していく。図10コンピュレイの距離計測機能で、様々な長さを知る。図11 #11の全体の長さ、歯根長、支台築造の長さ、骨植などを計測。図12 #21の歯根長が7m mしかないことが解る。図13オシリスの3D画像で根尖付近を診査する。図14 #11はコンピュレイ画像では何も無いように見え図15前頭面画像でも、#11根尖付近で遠心方向るが、水平面画像で遠心から頬側にかけて骨がない!に骨がない。図16矢状面画像でも、根尖病変とは別に唇側の骨がないことが解る。図1 7左手人差し指で軽く前歯をおさえると、噛むたびに圧迫されていることが解る。図18いつも当たっているところは、光っている。Dental Products News 225 23