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概要

Dental Products News225

グランドピエゾプラスによるメインテナンスを考察する歯周治療とインプラント治療のメインテナンス弘岡秀明スウェーデンデンタルセンター/東京都千代田区開業杉山修平歯科医師歯周治療を行った患者は再発のリスクが高いため、2次予防が必須である。また、インプラント治療ではインプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎を区別することは困難であり、インプラント周囲炎に対する確立した治療方法は現時点で存在しないため、インプラントを埋入した時点から感染を起こさないよう1次予防が必要となる。今回は歯周組織再生療法とインプラント治療を行なった歯周病患者が17年間メインテナンスによって健康な口腔を維持した症例を紹介する。患者は49歳/男性/1997年初診/広汎型慢性歯周炎と診断した(図1・2)。初期治療時麻酔下で超音波スケーラーにポビドン溶液を用いてスケーリング、ルートプレーニングを行なった(Rosling et al. J. Clinic.Periodontol. 2001※1)。グランドピエゾプラスは薬液を入れることが可能であり、現在当院では非外科処置やSPTの際にグランドピエゾプラスにポビドン図1図2図4初診時口腔内写真。歯肉の退縮が顕著である。X線写真。全顎に渡って骨の吸収が見られる。図3光付き光なしスケーリングの様子を動画でCheck!当院ではグランドピエゾプラスにポビドン溶液を入れて超音波スケーリングを行なっている。図4図5再検査時口腔内写真。下顎にはクロスアーチのテンポラリーブリッジが装着されている。再評価時X線写真。#13近心部に楔状骨欠損が見られる。図6図7#13骨欠損部にエムドゲインRを使用し、歯の保存を試みた。インプラント埋入後パノラマX線写真。4CBCTの診査は不可欠である。部のインプラントがオトガイ孔に近接している。※動画を閲覧するためには、DNAヨシダ友の会登録が必要です。12 Dental Products News 225