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概要

Dental Products News225

患者氏名:カルテ番号:1つ以上当てはまる場合は、ハイリスク。唾液検査を行う。※1疾患指標視診あるいはX線で確認可能なう蝕(象牙質侵食)X線上で確認できる隣接面う蝕(エナメル質)歯面上のホワイトスポット(1歯以上)3年以内の保存修復治療(CAMBRA推奨処置実施下での保存修復の場合は1年以内)リスク因子カリスクリーン1500以上または多数のミュータンス菌とラクトバチルス菌(培養検査)視診可能な多量のプラーク※2日に3回以上の間食深い小窩裂溝(1歯以上)唾液分泌量が少ない(0.5mL/分以下)唾液分泌を減少させるような要因(放射線治療・服薬・全身疾患など)根面露出(1歯以上)矯正器具の装着防御因子日に1回以上のフッ化物配合歯磨き粉使用日に2回以上のフッ化物配合歯磨き粉使用0.05%以上のフッ化物配合マウスウォッシュ使用歯科医院における過去6ヶ月以内のフッ化物歯面塗布※3医師によるクロルヘキシジンの処方と過去6ヶ月以上の使用キシリトールガム(シュガーフリー)の使用4タブレット/1日×6ヶ月過去6ヶ月以上のカルシウムおよびリン酸配合歯磨剤使用唾液分泌が多い(1mL/分以上)※1カリスクリーン検査結果(0-9999)唾液検査:培養結果MS LB唾液検査結果:分泌量mL/分※2目安としてPCR50%程度※30.12%または0.2%のグルコン酸クロルヘキシジンは、現在日本の法律下では使用できない。アメリカで行われている1日に1回のクロルヘキシジン(0.12%)での洗口の代わりに、日本で使用可能なクロルヘキシジンを用法に応じた使用方法で1日に2回洗口を薦める。但し現状、濃度0.05%での臨床的効果は証明されていない。リスクレベルロー・ミドル・ハイ・エクストリーム担当医:日付:日付:米国と日本では使用可能な製品および治療方法が異なるため、日本向けCRTフォームは米国のオリジナルフォームと異なる。V. Kim Kutsch, DMDの提言を読み解く:シリーズ第1回う蝕のリスク要因としての唾液監修:安井利一先生(明海大学学長)シリーズ1う蝕は、バイオフィルム感染症であり、pHの低い状態が持続することによる歯からのミネラルの喪失を特徴とする。歯の脱灰により最終的には修復が必要なう窩が生じる。機器類、診断、諸材料にキムクーチ先生V.Kim Kutsch,DMDアメリカ開業『バランス』の著者フェザーストーン教授が提唱されたCAMBRAシステムを医院で実践されている第一人者全面的な進歩があったにもかかわらず、う蝕はあらゆる国のあらゆる人々にBALANCE患者と歯科医師のためのう蝕管理ガイドクインテッセンス出版発刊定価:2,760円キム・クーチ著おいて今なお最も有病率の高い疾患となっている。これまで歯科医師が注視してきたのは歯の直接的なダメージを修復する外科的モデルであった。このため歯科医師は、自身の診療時間の大半をう蝕による損傷の治療に費やしてきた。しかし、このアプローチでう蝕の発生率が変化することはなかった。CAMBRA TM(Caries Management ByRisk Assessment /リスク評価に基づくう蝕管理)はう蝕治療に対する新しい医学的アプローチのひとつで、損傷の修復に加えてう蝕の原因の特定とその対処に焦点を合わせている。う蝕の原因を正すことができれば、患者自身による健康管理が可能となる。う蝕にはリスクとして知られている因子があり、よくみられるパターンがいくつ1 23初診時の口腔内写真から、患者の歯と口腔衛生の状況が分かる。臼歯欠損、複数の修復、およびう蝕病変の再発がみられる初期の咬翼法X線写真。カリエスリスク評価フォーム6歳以上~67初診/再診□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□CTx3ジェルの1日2回の使用を推奨。日本語版う蝕リスク評価フォーム→患者の記入済みう蝕リスク評価フォーム(Caries Risk Assessment Form)。□□□カリスクリーンの値が低いことから、この患者の場合、細菌量はリスク因子ではなく、抗菌薬治療が有効ではないことが分かる。口腔乾燥症状の緩和、pHの中和にはCTx2スプレーの適時使用を推奨。10 Dental Products News 225