ブックタイトルDental Products News224

概要

Dental Products News224

根管内が真っ黒！もう一つの根管のガッターを除去する。同じように# 3 0Ｈファイルから順番に、時計方向にそっと何回か回し、抵抗感がでてきたらグッと抜くと、ガッターが絡んで抜けてくる。しかし今回はガッターよりも黒い汚染物質が、ファイルの先にたくさんついてきた。太目のファイルを使っても、その先に黒い汚染物質が絡んで出てきた。翌日来院、頬側遠心方向へ真っ二つに割れていた！翌日テンポラリーが外れたため来院。見ると、なんと真っ二つに破折している！その破折線は、遠心では最初からあった舌側寄りの遠心のクレバスから始まり、近心では頬側よりの近心を結ぶように破折している。この破折線に対して垂線を引くとまさに遠心頬側へ向かっている。いつも遠心頬側内壁がこすられていた結果である。歯牙破折の真実患者様は一日3度の食事の度に、食物を口の中に入れる、そして咀嚼するとに右側方運動ばかりをし、右が作業側、左が非作業側となる。そのため非作業側の奥歯、特に上下大臼歯の機能咬頭内斜面が切り立ってきて、バランシングコンタクトを起す。毎回三重苦でこすれるようになれば、歯牙破折するのは当たり前である。図10根尖付近を良く診査する。図11＃30Ｈファイルをそっと時計方向へ廻してガッター除去。図1 2ガッターだけでなく、ヘドロもついてきた。図13＃35Ｈファイルを使っても先にヘドロが付いてくる。図14サリーを使ってよく根管内を洗浄する。図15まだ根尖付近にガッターが残っている。図16翌日テンポラリーが外れて来院。歯が割れている！図17ガッターに絡まって、破折ファイルも出てきた！図18まさに破折線に直角に、バランシングコンタクトがある。これで割れたんだ！Dental Products News 224 11