ブックタイトルDental Products News223
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Dental Products News223
ルーティー&ルーティー専用フィニッシングバーホルダーKの活用多目的エアスケーラー「ルーティ560」の新たな可能性フィニッシングバーホルダーKの活用渥美克幸デンタルクリニックK/埼玉県川口市開業エアスケーラーであるルーティの特徴として、バリエーション豊富なチップやホルダーの存在が挙げられる。これらをうまく用いることで、スケーリングのみならず治療のさまざまな局面で活用できるため、私の臨床においてなくてはならない器材の一つとなっている。ただタービンバーを装着できるホルダーがラインナップにないことを残念に思っており、以前より開発をお願いしていたのだが、この度「ルーティー専用フィニッシングバーホルダーK」として発売されることになった。これは振動のみで硬組織を切削するため周囲の軟組織を傷つけることがなく、また繊細なタッチで用いることができるので、支台歯形成時のマージン最終調整や根管形成時の形態修正等に非常に有効である。またタービンバーと同じような形状の専用バーを装着するので、タービンや5倍速FGコントラと同じ感覚で扱うことができること、また注水下で使用できることも大きな特徴である。さらにヘッドのサイズが小さく、ルーペやマイクロスコープ使用時の視認性が大幅に向上するなど、従来のホルダー群が抱えていた使い勝手の悪さも大きく改善されている。発想次第でさまざまな処置に応用できるが、今回は歯内療法から支台築造、そして支台歯形成に用いたケースを供覧させていただく。図1No.1専用バーNo.2 No.3既存のバーホルダーフィニッシングバーホルダーKフィニッシングバーホルダーKとエンジン用ホルダーに同形のバーを装着した状態。ヘッドがコンパクトになり、かつネックが長くなったため、操作性が格段に向上した。図4図2フィニッシングバーとルーペやマイクロスコープを併用することにより、さらに精度の高い処置が可能になると考えている。筆者は現在ユニバーサ300を愛用している。図5図360代女性。右下4番の自発痛を主訴に来院された。初診時のデンタルX線写真を示す。緊密でない根管充填、また根尖周囲の透過像などが認められる。図6筆者はこのようにテンポラリークラウンを接着して隔壁とすることが多い。まずタービン等を用いてアクセスし、根管充填材の上端を明示した。フィニッシングバーホルダーKにフィニッシングバーを装着し、ブラッシングモーションで歯冠側の拡大を行った。ガッタパーチャは黒変しており、感染が強く疑われた。図7図8図9ガッタパーチャの除去がある程度進んだところでう蝕検知液を用いたところ、根管壁全周にわたりカリエスが認められた。ハンドインスツルメント等を用い、徹底的にカリエスを除去していく。フィニッシングバーホルダーKも併せて用いると効率がいい。その際、注水量をコントロールすることがポイントだと考えている。12 Dental Products News 223