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プロビジョナルレストレーション用レジンルクサテンププラスオートミックスを考察するエンド後の長期経過観察にも、安心のルクサテンプ辺見浩一岡口歯科クリニック勤務?東京都千代田区歯内療法を行う中で、私たちはさまざまなケースに遭遇します。歯内療法の基本的なプロトコールを遵守し、治療中の感染の制御を徹底して治療を進めていくことができれば、根管充填のタイミングは「感染源が除去できたところ」と考えてもいいのかもしれません。しかし、症状のあるケースでは、できるだけ経過観察期間を設けて、症状の消失、治癒傾向にあることを確認し、自信を持って補綴処置に移行したいと考える先生が多いと思います。その際に、臼歯部であれば安定した咬合の維持、前歯部であれば審美性の維持ができていることは、患者さんにとっても安心して経過を見ていくことができる重要な要素と考えます。本症例は、下顎左側第一大臼歯の遠心根内湾側にポスト形成によるパーフォレーションが生じていました。術前のデンタルX線写真では、はっきりとパーフォレーションを確認できませんでしたが、ポストを除去するとポスト孔先端部から出血を認め、マイクロスコープ下でパーフォレーションを確認しました。このように歯冠軸と歯根軸が一致しない歯では、ポスト形成時に形成バーの方向を見図1図2図3テンポラリークラウン材料ルクサテンププラスオートミックス。図4下顎左側第一大臼歯、術前口腔内写真。患者は咬合痛を訴え来院した。図5患歯の術前デンタルX線写真。根尖部に透過像は認めないが遠心根のポストが歯軸と異なり、内湾側に歯質が菲薄な部分が確認できる。図6術前に、シリコンパテを用いて患歯の印象を採取しておく。メタルコア上部を除去し、染め出しを行い、徹底的にカリエスを除去する。カリエス除去後、コンポジットレジンにて隔壁を築盛した。図7図8図9ルクサテンプ填入前に薄くなりがちなマージン部をカーボランダムポイントで一層広げておく。シリコンパテ内にルクサテンプを填入していく。気泡が入らないように慎重に填入する。シリコンパテを正確に口腔内に戻し、浮かない様しっかりと保持する。保持時間は4分以上が望ましい。6 Dental Products News 222