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口渇の方が歯磨剤を何も使わずに使っても最大の効果は見込めません。このような観点から、私はソニッケアー使用時には研磨剤を含まず、天然由来の抗菌成分を含むオーラルピースを推奨しています。口腔・咽頭周囲筋の筋力や意識レベルが低下した患者は含嗽がうまく行えないため、保湿剤は口腔内にそのまま留まっても問題のない製品である必要があります。天然由来成分100%から作られたオーラルピースは正に、この用途を出発点として開発された製品というのは納得できます。オーラルピースの特性が最も生かされるのは訪問診療の現場においてです。高齢者・要介護者の口腔管理においては、口腔乾燥への対応は非常に重要です。口腔乾燥は高齢者・要介護者の口腔内に起こる諸問題の誘因となっています。自浄作用の低下によるカリエス・ぺリオや、むせにより、プラークの誤嚥による肺炎などです。また、歯肉マッサージの際の潤滑剤としても使用しています。伸びも良く、後味も良いため好評です。単一の商品でこれだけ多用途であることは歯科医院の物販としては非常に好ましいと私は感じています。また、購入の最終ロットを箱売りではなく一本からにしてくれていることには好感を持ちました。義歯による粘膜の痛みや維持力の低下なども、保湿することで緩和できることが多々あります。図5義歯が痛いという方唾液の分泌量が少ないことが原因かも。図6図7口渇により、総義歯が吸着しなくなっている。このような方は唾液の分泌量が少ないことが原因の可能性があるため、義歯内面にオーラルピースを塗布してもらう。オーラルピースを粘膜側に塗布しておくと、徐々に口腔内全体に広がり、義歯も安定する。図8訪問診療図9図10脳梗塞により寝たきりの患者さんの初診時の状態。口腔乾燥が強く、プラークや食渣が乾いて歯や歯肉にこびりついている。水分で湿らせるだけでは取れない。オーラルピースを塗布し、時間をおいてからスポンジブラシでゆっくりと清掃する。痛むことなく、一塊で汚れが取れた。Dental Products News 222 23