Dental Products News222

Dental Products News222 page 21/28

電子ブックを開く

このページは Dental Products News222 の電子ブックに掲載されている21ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Dental Products News222

下顎臼歯診査のポイントは「遠心頬側」常識的に上顎臼歯では「近心口蓋側部分」、下顎臼歯では「遠心頬側部分」を見て診査することによって、典型的な咬合の悪さの結果になっていると知ることができるのだが、多くの歯科医師がそれを診ることがなく、咬合について少しの知識があれば理解できる臨床であることを知らないことが、悲しい現実になっている。遠心頬側部にエナメルチップ発現#37の遠心頬側部分を口腔内カメラ「ウェーブピクト」の画像で精査すると、その遠心辺縁隆線に小さなエナメルチップが見える。これは典型的なエナメルチップで、咬合との関連性を次に診査すべき材料になる。エナメルチップが存在していることは、その下にヘアラインクラックが走っているということである。歯内療法をする術者は、咬合も知らなければならない下顎を中心位に誘導すると、左側臼歯が早期接触している。咬合紙を入れて早期接触を診ると、左5番、6番、7番に印記が出ている。しかし奥にある歯ほど顆頭の中心点に近く、強い力が加わってくることは、はさみの原理を考えても明らかである。次に右側方運動時の非作業側を診ると、明らかに#37が遠心頬側で強くこすれている!図10そこで咬合紙で咬合印記を付けてみる。図11 #27と#37の機能咬頭内斜面どうしで早期接触している。図1 2 # 2 7早期接触の周りでは、ラディアルクラック(凱旋門破折線)が走っている。図13次に右側方運動時の左側非作業側接触(バランシングコンタクト)を確認する。図14明らかに強く、大きく、長くバランシングコンタクトが発現している。図15患者様に、バランシングコンタクトが強く出ていることを体感してもらう。図16この歯は歯内療法だけでなく、咬合の三重苦で問題を起こしている。図17今日の応急処置は、早期接触とバランシングコンタクトを思い切り咬合調節をすること。図18咬合調節後の#37咬合面。でも遠心にエナメルチップがある。Dental Products News 221 19