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が増えている。症例1のように、埋入時期、種類等が不明であるが、インテグレーションされているため、あえて除去しないで使用するような場合にできるだけ周囲をデブライドメントする目的で「インプラントスケーラーJ」を使用した。また症例2では、他医院でインプラント埋入に何度か失敗され、前歯部歯肉はフラビーガム状態で来院された患者様に対して、プラスチックスケーラーと比較して細い「インプラントスケーラーJ」を歯肉溝内の清掃に使用した。インプラント治療後のメインテナンスにおいて、チタン製である「インプラントスケーラーJ」の使用頻度は少ないが、インプラント周囲の溝内の汚れを確実に除去するのには有効と思われる。また、別の使用法として最近ではインプラントの2次オペ時にカバースクリュー周囲や、スクリューを外した後のインプラント周囲の結合組織の除去、デブライドメントに有効に使用している。インプラント径を考えると、今後は刃先の幅だけでなく、長さも短くインプラントの径に適応したものも期待したい。図6症例2〈来院時〉図7〈上顎インプラント埋入時〉他医院でインプラント埋入に何度か失敗され、上顎骨が非常に少ない状態で来院された患者様。前歯部歯肉はフラビーガムの状態。ファインキューブにてCTを撮影。骨の状態を確認後、ガイドを使用してインプラント6本埋入(下顎は667に埋入予定)。(寺本昌司先生・協力)本人の希望により着脱式の補綴物を選択。バーとロケーターによるオーバーデンチャータイプで総義歯を作製した。2 0 11年装着時、歯肉とバーの間にはスペースがみられた。図874才ながらプラークコントロールは良好(オーバーデンチャー下での歯肉の増殖が見られる)。装着後5年、今回のチェックでは口蓋部分の歯頚部に歯肉の炎症がみられた。プラスチックプローブで確認、ピーキュアブラシでの清掃を行った後、インプラントスケーラーJにて炎症組織の除去を行った。図9図10 2次オペ時術後1.5ヶ月。炎症は消失した。出血は見られない。2次オペ時、インプラントスケーラーJを使用しカバースクリューに被っている結合組織を除去。またカバースクリューを外した後のインプラント辺縁の結合組織の除去にも使用。Dental Products News 222 15