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MI修復治療の現在を考察するポーセレンラミネートベニアの臨床髙山祐輔新百合ヶ丘南歯科?神奈川県川崎市開業昨今MI(ミニマルインターベンション)の概念を念頭にしたさまざまな治療方法が普及しています。その中で、審美領域におけるMI修復治療としてはコンポジットレジンによる直接修復、セラミック修復物による間接修復に大きく分類されます。その2つの治療方法の選択は、それぞれの材質の特性、修復範囲、術式、術者の治療技術、患者の希望を踏まえて行われています。今回、間接修復法のうち、ポーセレンラミネートベニア(以下PLV)治療について私が今まで学び実践している臨床内容の一部ですが紹介させて頂ければと思います。症例を検討し適切にPLV治療を行うと、クラウン形成に比べ歯牙の構造、強度を守り、より長期的な安定を図ることができます。図1図2図330代後半女性。前歯部の審美障害を主訴に来院された。前歯部に関して、形態、色調を改善するために11、21、22に関してポーセレンラミネートベニア、その他はコンポジットレジンを用いる治療計画を立案した。図4治療前の計画として、診断模型上にて歯科技工士とともに最終修復形態のワックスアップを行った。図5根管治療(21、22)、根管内ブリーチ(22)終了後、ラミネートベニアの前処置として旧修復物を除去しコンポジットレジン充填を行った。図6LV-0.3LV-0.5LV-0.7ワックスアップ模型からシリコンコアを作成し、口腔内にて即時重合レジンを用いモックアップを行う。この形態を基準に、事前に歯科技工士と打ち合わせした修復物のクリアランスを確保すべく形成を進める。図70.3mm、0.5mm、0.7mmと、一定の深さでグルーブ形成できるようにデザインされている。0.3mm、0.5mmに関しては先端部分が形成時、バーと歯面との角度がぶれた場合、喰い込んで過形成にならないようストッパーの役割をしてくれるので安心である。0.7mmのバーは隣在歯を傷つけず切縁の形態を整えるのに最適である。図8修復物のクリアランスを考慮した一定の厚みでガイドグルーブの付与を行う。図9ガイドグルーブ形成終了時。ガイドグルーブの深さを基準にスムーズな形成をし、クリアランスの確認をワックスアップを基に作成したシリコンプレパレーションガイドにて行う。同じく切端部分のクリアランスのチェックを行う。10 Dental Products News 221