Dental Products News221 page 25/28
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Dental Products News221
を図ることができる。また、旧義歯のコピーデンチャーを改造することは、義歯の顎位・咬合・義歯床形態等の問題点を診断しながら治療することに他ならない。特に旧義歯の咬合や形態を大幅に改造しなくてはならない場合、コピーデンチャーは人工歯・義歯床等の義歯構成要素が同一材料でできているため、切削やレジン添加による義歯床辺縁形態の改善や咬合構築が容易である。しかしながら、コピーデンチャーを治療義歯として使用する際、与えた顎位と咬合が適切かどうか確認することが必須である。チェアーサイドによる確認が困難な場合、ラボサイドで咬合器装着し、顎位と咬合を確認することが必要である。2.印象採得・咬合採得を兼ねた咬合堤付き個人トレー2)治療義歯として、顎位改善・咬合改善・義歯床粘膜改善・顔貌形態改善等の治療目的が達成できたコピーデンチャーは、印象採得・咬合採得を兼ねた咬合堤付き個人トレーとして用いることができる。コピーデンチャーによる本印象採得は、予備印象・咬合採得を経て人工歯排列及び歯肉形成されたロウ義歯による本印象(咬座印象)採得に匹敵する。コピーデンチャーを治療義歯と印象採得・咬合採得を兼ねた咬合堤付個人トレーとして用いることで、治療の簡略化が図れる。図10図11図12フラスコの縁にベント作製のための切れ込みがあるため、切れ込みの形に合わせて容易にベントを掘ることができる。コピーデンチャー作製専用レジンを流し込む。フラスコを再度合わせる。ベントより、余剰レジンが排出される。図13図14図15レジン硬化後、フラスコを開け、レジンが填入されている様子を確認する。フラスコ内より硬化したコピーデンチャーを取り出す。フラスコ内から取り出したコピーデンチャーのバリを除去する。図16図17図18コピーデンチャー作製中に生じた気泡を即時重合レジンで修正する。コピーデンチャーを全体的に粗研磨する。コピーデンチャーを口腔内で試適後、義歯床辺縁形態と義歯床粘膜面をリベース材「ペリモールド」で修正する。Dental Products News 221 23