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D r.K OJIMA’S VoiceVol.41ガッターを取るのもエンド三角除去が第一3根管形成もっともっとやらなくちゃ!小嶋壽東京都中央区開業一応の根管形成は終わったが・・・象牙質本来の根管形成エンド三角を削除して、根尖までのアクセスをスムーズに届かせるようにしながら根管形成をすすめ、根尖付近の規格形成でK3 XFを使って0.06テーパーの規格形成を与えて、根尖付近では根尖幅より4~5番手上までの太さを与えてある。一般的には、オーソドックスな歯内療法の根管形成はこれでいいかもしれないが、果たしてそれで十分か?歯内療法の本質は、象牙質を見極めることにあると考えて良い。歯冠部の頭の先から根尖の先まで、内部にある歯髄腔全体の周りの壁を構成しているものは、すべて象牙質である。また、歯内療法治療に至ったほとんどの歯が歯冠部のカリエスから始まっている現実をとらえると、歯内療法は象牙質との闘い、ということがいえる。・・・ということは理解できても、根管内の汚い壁、色の違う黒くなった壁、切削粉の入り込んだ白いスジ、全く触られていない黒いスジなど、今までは肉眼で見るだけの全くそれなりの形成で、うまくできたと満足していた。しかしマイクロスコープで根管内を覗くと、髄床底でさえも、まだまだ削除しきれていない壁があることがわかる。図1近心根管にも、遠心根管にも根尖方向へ向かう白いスジが見える。図2そのスジだけを攻めるのに、マイクロエキスカは使いやすい。切削粉がたくさん出る。図3歯科用エアースケーラ-サリーに根管洗浄用エンドホルダーを装着。図4そこでサリーの先にT Fファイルを付け、頻繁に根管洗浄する。図5根管上部は筋もなくなり、きれいになった。図6根尖付近に焦点を合わせると、まだ黒いスジが残っている。図7近心根管はきれいになったので、パイオキュア-にてイオン導入をする(500μA×5分)。図8歯内療法で象牙質全体消毒できるのは、イオン導入だけ!図9プラス電極のステンレスチップは、悪いと思われる根管に入れて通電する。14 Dental Products News 221