Dental Products News221 page 13/28
このページは Dental Products News221 の電子ブックに掲載されている13ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。
概要:
Dental Products News221
スキャニングが可能となり、「ついにここまで来たか」という印象を持った。そこで実際の使い方や精度について報告する。トロフィー3DIプロは、海外ではケアストリーム社(アメリカ本社)CS3600として全世界から注目・評価を得ている機種である。ケアストリーム社はコダック社と吸収合併したこともあり、そのカメラの画質技術開発を踏襲していることは言うまでもない。また、ADAの論文※においてもその精密さ、正確さはかなり高いレベルであることが報告されている。さらにカメラ部はパソコンにUSB接続するだけで使用できるため、広いスペースは必要ない。このトロフィー3DIプロもすでにスキャナーとして2世代目にあたり、1世代目までのスキャナーから大きく進化したことを実感する。まず注目すべきはスキャニングの速さである。1秒間に250枚撮影することができるため、フルアーチを約1分でスキャニングできる。さらに、まるで口腔内カメラのような精度で、細部までリアリティーのある画像が取得できるため、患者説明用としても活用できる。スキャニングデータは、オープンシステムを採用しているため歯科技工所とのやりとりがスムーズであり、オールセラミックスからインプラントアバットメントまでさまざまな症例や材料に対応できる。CAD/CAMは、審美面、金属アレルギー、金属価格の不安定さなどあらゆる問題について解決できる救世主であると実感する。また、精度や接着システムが確立された今、ますますニーズが高まっていくことは間違いないと考えている。図3図4図5スキャナーミリングマシン歯科医院歯科技工所口腔内を直接スキャニングできるため、印象採得や模型製作が不要となる。歯冠・形態のうねりをイメージして、頬粘膜をひっぱりながら撮影することがポイント。オープンシステムのため、CAD/CAMシステムを導入している歯科技工所であればどこでも依頼が可能。図8図9図10ラボにSTLデータを送り、CAD/CAMソフトウェアでデジタル画像に写し出したところ。図13一方、口腔内にスキャンボディを装着し、再度スキャニングを行う。図14スキャンボディをデジタル画像に写し出した咬合面観。口腔内に試適を行う。アクセスホールにコンポジットレジンを充填し、最終セットを行った。図17図18図19STLデータをラボに送る。ラボのCAD/CAMソフトウェアのデジタル画面上でインレーのデザインを行う。口腔内にインレーをセット。適合精度が良く、口腔内の調整なく装着することができた。補綴:デンテックインターナショナル株式会社(米国)Dental Products News 221 11