Dental Products News220 page 5/28
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Dental Products News220
掻爬がしやすい。また、ハンドルが太めで握りやすく、グリップ部がスリット状の形状なので力を入れても滑りにくくなっており、長時間のSRPでも手が疲れにくい。さらに特筆すべきは、その切れ味の持続である。キュレットのシャープニングは熟練を要し、術者の研ぎ癖がでやすかったり、下手に研いだキュレットは切れないばかりか刃の減りも早くなりすぐ使えなくなってしまう。エックスデュラCRHグレーシーはシャープニングの頻度が大幅に少なくて済むため長持ちし、コスト面で大いにメリットがあるといえる。骨欠損を伴う歯周炎の治療のためにエムドゲインRゲルを用いた歯周組織再生療法が現在では予知性の高い治療法として広く行われているが、その際の根面のデブライドメントは術後の予後も左右する重要なポイントである。そのため、切れ味の良いインスツルメントを用いるべきで、切れの悪いキュレットで掻爬しようとすると、つい力が入り刃が滑って術野以外の組織を傷つける危険や、過剰な力で根面を掻爬してしまい、根面に傷がついたり術後の知覚過敏症状が出ることもある。切れ味良いキュレットは力のコントロールもし易く、効率良く処置ができ手術時間の短縮にもつながる。これも予後に大きく影響することである。さらには、術中患者が受ける不快感の減少にもつながるであろう。「弘法筆を選ばず」とは言うが、筆を選んだほうがより良い結果を出せることは明白である。エックスデュラCRHグレーシーは私たちの臨床をより引き上げてくれるインスツルメントのひとつとなっている。図6歯周組織再生療法症例図7術前にCBCTにて骨欠損の状態を診査診断(ファインキューブにて撮影)。骨欠損を伴う歯周炎治療のためにエムドゲインRゲルを用いた歯周組織再生療法を行う計画を立てる。再生療法を行う。歯周ポケットの深さは約7mm。図8図9切開、剥離後の根面。多量の縁下歯石が付着している。適度な力で効率よく根面のデブライドメントが行える。図10図11根面のデブライドメント後。短時間で確実に掻爬が完了した。マイクロスコープで根面を確認。根面を傷つけず滑沢に仕上がっている。Dental Products News 220 3