Dental Products News220 page 23/28
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Dental Products News220
および化学的侵襲によって術後結果に大きな影響を及ぼすことを念頭におかなければならない。シリコン印象材を使用して鮮明なフィニッシュラインとその直下の歯根面の印象を採得するには、歯肉の水平方向への圧排量が最低でも0.5mmは必要である。そのためには、症例に応じた適切な歯肉圧排下で、精密な印象を採得しなければならない。シュアーコードプラスは、6種類の太さがあり、マイクロファイバー素材であるため毛羽立ちがないため、操作性が良好で歯肉溝への挿入が容易であるとともに印象面が鮮明なことが大きな特徴である。また、塩化アルミニウムを含有しているため止血作用が期待でき、予めコードを止血剤に浸すなどの準備をする必要もない。また、近年では症例は限定されるが、口腔内スキャナーによって天然歯の印象が可能である。その際、歯肉縁下フィニッシュライン細部を明瞭にデータ化するためには、やや太めの圧排コードによってスキャンニングすることが必須であり、CAD/CAMにおいてもシュアーコードプラスの活用の場は多い。いずれにせよ、歯周組織に対して不可逆的変化を生じさせることの無いように、生物学的要件を十分に考慮した適切な圧排コードの選択と挿入方法が審美修復治療においてのキーポイントであることを再考していただきたい。図2抵抗性の低い歯肉に対する歯肉圧排図3装着された修復物薄い歯肉に対しては、直径0.5mmのコード#000.0を選択し、機械的侵襲を最小限にして支台歯形成、印象採得を行う。適切なコードの選択と挿入によって支台歯周囲組織の健康が維持されている。図6作業模型図7装着された修復物審美的な歯肉ラインが維持されている。図103Dプリンターによる光造形模型の完成口腔内のデータが正確に再現されている。Dental Products News 220 21