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Dental Products News220
圧排糸「シュアーコードプラス」の活用歯肉の性状を考慮した圧排コード選択の重要性小濱忠一小濱歯科医院/福島県いわき市開業審美的で歯周組織と調和した予知性の高い修復物を装着するには、1フィニッシュラインと修復物の適合精度が高い2歯周組織に対して為害作用を及ぼさないクラウン形態の付与が必要最低条件である。特に、審美領域においては、術後の支台歯周囲組織の保全が大切な要件であるため、不適切な圧排操作による不可逆的な炎症発現や歯肉退縮などの問題は、絶対に避けなければならない。歯肉圧排は印象採得の前処置として安易に考えられ、スタッフが行うことも少なくないと耳にする。しかし、圧排コードの選択に始まり、挿入時の力加減や方向によっては、その機械的図1シュアーコードプラス#000.0 #000 #00 #0 #1 #2サイズ色調直径(mm)全長(cm)#000.0深緑0.50203#000緑0.65203#00茶0.75203#0紫0.90203#1#2青橙1.101.25203203シュアーコードプラスは、ループ状の編み込み形状のため挿入がしやすく、マイクロファイバー採用のため、吸水性が高い特徴を有している。図4抵抗性の高い歯肉に対する歯肉圧排図5作業模型歯周ポケットが3mm前後の厚い歯肉の場合は、特に隣接面歯肉部でコードが歯肉縁よりも下方に挿入され、水平的な圧排が不可能になってしまうため、二重圧排用に1mm前後の太めのコード#0を使用する。抵抗性が高い歯肉に対して、太めのコードを使用することで、鮮明な印象採得が可能である。図8口腔内スキャナー時の圧排図9スキャンニングされた支台歯の状態デジタル印象では歯肉溝の水平的な広がりをより必要とするため、1mm前後の圧排コード#0で二重圧排をすべきである。やや太めの圧排糸を使用することで鮮明なスキャンニングが可能である。20 Dental Products News 220