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D r.K OJIMA’S VoiceVol.40ガッターを取るのもエンド三角除去が第一2根管形成もっともっとやらなくちゃ!小嶋壽東京都中央区開業前回までの様子根尖付近の仕上げ(規格形成)マイクロスコープで未形成部分発見エンド三角を徐々に少しずつ落としながらガッターを除去し、ガッターを取りながら根管形成をしていくと、いつのまにか根管形成がほぼ終了している。コンピュレイで見ると、髄床底と根尖付近にガッターが少々残っているようだが、根尖付近の形成のときに除去しよう。これで近遠心の2根管性の根管形成が終了したのである。肉眼で歯冠部、根管口を見ると、大きくきれいに仕上げているように見えるが、根尖付近はまだ仕上げてない。そこで根管内洗浄ののち、TKロングバーで小さなエンド三角を削り、ジャスティⅢで根管長測定後、形成をしていると根尖のガッターが取れた。最終的にはK3XFで「根尖付近の規格形成」を行い、根尖までの仕上げをする。根尖規格形成後、根管内及び根尖付近の内壁全体を、マイクロスコープで形成直後の根管診査をすべきである。今回この歯では、遠心根管舌側よりの内壁に幅広く白いスジが根尖方向へ走っているのが確認できる。白く映って見えるのは、そのスジの中に根管形成時の切削粉が入り込んだためである。この下に未切削象牙質が存在する。図1今回のアポイントで最初の状態のコンピュレイ画像。図2入り口を見た、口腔内小型カメラ「ウェーブピクト」による画像。図3近心根管と遠心根管を「ジャスティⅢ」で根管長測定。図4コンピュレイ画像で根尖の確認。図5根尖までの根管形成を終了させる。図6エンド三角が取れているので、根尖付近のガッターも簡単に取れる。図7「K 3 XF」で根尖付近の規格形成。コンピュレイで確認。図8根管形成終了後、マイクロスコープで内壁の診査。図9遠心根管に根尖方向へ至る白いスジ(フィン)がある。18 Dental Products News 220