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食べられない、しゃべれない、痛い、落ちる、浮き上がるなどの不満を持たれている方も多くいらっしゃいます。今回はその不満を解消する一つの手段として床辺縁延長用レジン「ペリモールド」と動的リライニング材「リプロライナー」を用いた方法をご紹介します。咬合が安定している症例においては、義歯を不快なものにしてしまう大きな理由の1つに義歯の辺縁形態の不良が挙げられます。義歯床縁は長すぎたり厚すぎる場合は簡単に削合し調整できますが、短かい場合や薄い場合にはそれを修正するのはなかなか困難です。特に旧義歯を修理もしくは追補する際には、その形態を大きく補正しなければいけないこともしばしばあります。通常のリライニング材に比べ、コシがあるペリモールドを用いることで比較的簡単に義歯辺縁の形態を変えることができ、また適正な厚みも出しやすいため、効果的な辺縁封鎖が行えます。また、その後にリプロライナーを併用することでよりきめ細やかな形態を付与することができ、確実な辺縁封鎖と粘膜調整を兼ねたリライニングが行えます。短時間で義歯の問題点が解決できるため患者とのラポール形成にも有効であり、日常臨床の一助になれば幸いです。図13図14図15より細かい形態付与と内面の適合向上のために「リプロライナー」を併用した。図16全体に接着材を塗布する。図17きちんと規定量を計測して使用する。図18その後しっかり混和する。柔らかいうちに内面に流し込む。小帯や筋肉の動きを与える。図19図20図21より細かい形態を付与することができた。徐々に固まるため当日は研磨しない。少々引張っても外れないようになった。図22図23患者が望んでいた固いものも食べることができた。30分程度で患者の笑顔を引き出すことができた。※患者さんに掲載許可を頂いています。