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対談MTADoctorsInterviewMTAシーラー歯内療法の新たな可能性以上の大きな根管では、根管充填材としてMTAアンジェラスを使う方が良いと私は考えています。またMTAアンジェラスは、パーフォレーションの修復や逆根管充填に使うのも有効です。寺内:ではM TAアンジェラスの使用メリットはなんでしょう?アントニス:私はエンドドンティストとして使用していたのは、他社のM TAでした。しかし、硬化時間が長すぎるという問題がありました。MTAアンジェラスは一次硬化が速いため根尖切除手術に最適です。使ってみた結果は素晴らしいものでした。特に手術時の硬化速度は非常に重要ですからね。寺内:MTAの将来はどうなるとお思いですか?アントニス:M TA系の材料はエンドの世界において革命的なものの一つだと思います。エンドは長年の間あまり変わりませんでしたが、M T Aの出現によって劇的に変化しました。これはエンドのために作られた新しい材料です。ご存知のように他の材料は水分の存在により劣化しますが、M T Aは水分があっても硬化し、かつ劣化しない唯一の素材なのです。ですから歯科治療には理想的な素材なのです。寺内:象牙質は常に濡れていますからね。アントニス:ですから材料の使用範囲を考えると、覆髄、根管充填など幅広いです。私たちは直接組織に接触しても問題ない材料を必要としていました。この材料は酸化ビスムスの問題を除けば本当に理想的です。寺内:毒性が問題ですか?アントニス:いいえ変色です。酸化ビスムスがコラーゲンに作用して歯の変色を起こすことです。大臼歯に使う場合は問題ないのですが、今後はこのあたりも改善されていくことでしょう。寺内:私の意見としては、将来ガッタパーチャはM TA系のものにとって変わられると考えています。更にもっと遠い未来ではガッタパーチャもM TAもいらなくなるかもしれません。再生治療がスタンダードになるかもしれませんね。アントニス:そうですね。私たちエンド専門医の仲間内では、最高の根管充填材は歯髄組織だと議論しています。なぜ最高かといえば、歯髄があることは生活反応があることなので、歯が長持ちするからです。今日、歯髄を残すことが我々の課題ですね。MTA系の材料はエンドの世界において革命的なものの一つだと思います。他の材料は水分により劣化しますが、MTAは硬化に水分を必要とする材料です。