Dental Products News217

Dental Products News217 page 10/28

電子ブックを開く

このページは Dental Products News217 の電子ブックに掲載されている10ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Dental Products News217

D r.K OJIMA’S VoiceVol.37歯内療法の前に様々な除去について2根管内の除去の前にクラウン、支台築造の除去小嶋壽東京都中央区開業根充材が根尖まで入っているから治癒に向かっている、とは限らない!ばい菌はX線に写らないクラウン、支台築造を除去する噛むと違和感があり、根の治療を根充材がしっかり充塞されている通常は「クラウンリムーバー」を使い、仕直したほうが良いといわれて来院。コンピュレイ的には根充材が根尖まで良く充塞してあるように見え、前医がずいぶん努力したように見える。しかし近心頬側根管の先には黒い影の病変が見られ、主訴の言葉と合わせるとその病変は必ずしも良くなっているとは思われず、再治療が必要のようだ。からといって、必ずしも良くなっているとは限らない。まず目に見える歯冠部のカリエスを充分に除去し、根管形成を根尖までしっかりやっておくことが大切だ。その間しょっちゅう洗浄を行い、根管形成が終わったらあとはイオン導入で象牙質全体消毒を行い、歯冠部と根管内の象牙質を消毒する。マージンのオーバーハング部をひっかけ簡単に除去できる。今回のクラウンは引っ掛かりがなく滑るので、マージン部を少し削って引っ掛かりを持たせた。つぎに支台築造除去で、これは頬舌側のマージンが同じくらいの高さであれば、そこに軽くスリットを入れ、頬舌的に挟めばすぐ取れる。図1 #16の術前のクラウンが入っている様子。図2コンピュレイ画像。ガッターは良く入っているようだが、根尖病変が解る。図3クラウン除去。歯頚部で引っかからないときは、バーで溝を掘る。図4リムーバーの先、円柱形の方を咬合面に置き、もう片方をマージン部に置く。図5そのままちょっと力を入れただけで、簡単にポロッと外れる!図6支台築造の形を見るためのコンピュレイ画像。図7支台築造のマージン部が、頬舌的に高さが同じであれば切断鉗子♯31を使う。図8Ⅴ字の先をメタルマージン部に溝を掘ったところに入れて挟む。図9軽く力を入れた瞬間、メタルの支台築造が浮き上がってくる。