Dental Products News215 page 5/28
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概要:
Dental Products News215
歯科においては予防処置を行う際にも活躍しています。症例3は小窩裂溝填塞処置を行う際にダイアグノカムを使用した症例です( 図7)。左下7番の咬合面を撮影し、裂溝部のう蝕がみられないことが確認できたため(図8)、シーラント材にて小窩裂溝填塞処置を行いました(図9)。治療の術前、術後の口腔内写真と合わせてダイアグノカムを使用することにより、治療の経過をよりわかりやすく患者様へお伝えでき、患者様自身が自分の口腔内環境の把握や関心をより得ることができます。また、ダイアグノカムのヘッドは2サイズあり、口腔内に合わせて使い分けができるため患者様への負担も最小限に抑えることができます。矯正治療中の歯牙や初期う蝕に多くみられる白斑。白斑に対しての通常の治療は、歯を削り修復材で充填する侵襲的治療が主流でしたが、それを覆したのがドイツのDMG社が開発したアイコン(Icon)です。アイコンは低粘度で浸潤性を持つ光重合型レジン材で、初期う蝕の治療において健全な歯の構造を守りながら歯面の白斑を削らずに治療することが可能です。その作用は初期う蝕でスカスカになった歯面にアイコンを浸潤させることで、カルシウムやリン酸の溶出を抑え、酸の侵入を防ぎ、う蝕の進行を抑制、白斑を改善します。白斑の原因は一つではなく、初期う蝕・斑状歯・エナメル質形成不全症・ホワイトスポットなどがあります。アイコンは、その中の初期う蝕や、出来たばかりの改善に効果的です。図12の症例は、前歯部のホワイトスポットにアイコンを塗布した術前術後の様子です。術後このように見た目も変わり、ホワイトスポットの改善がうかがえます。MI 治療を推進することは、オーバートリートメントを防ぎ、健全な歯を維持することに繋がる最先端の治療法だと言えるでしょう。やはり侵襲のない健全な歯に勝るものはありません。そして健全な歯や口腔内は患者様の健康を守り、健康寿命増進へと繋がっていくのではないでしょうか。図10ダイアグノカムは特殊な光によって歯肉縁上の歯質を透過し、隣接面う蝕や咬合面う蝕を検出します。X 線を全く使用せずう蝕を早期発見できるので、予防やMI治療を可能にします。歯面コーティング材「アイコン」。上から、アイコン・エッチ、アイコン・ドライ、アイコン・インフィルトラント。図11歯面コーティング材アイコンの使用ダイアグノカム図12上顎前歯部全体に、白斑が見られる。アイコン・ドライを塗布。ブルーワセリンにて歯肉の保護。アイコン・インフィルトラントを塗布。アイコン・エッチを塗布。上顎前歯の白斑が改善できた。アイコン症例 女児11歳アイコン隣接面う蝕咬合面う蝕二次う蝕歯科診断用口腔内カメラ「ダイアグノカム」。クラック