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開業して13年目、診療と経営に悩んでいた時に添島正和先生(熊本市開業)とお会いしたのが、私のターニングポイントでした。北海道は保険治療がほぼ100%、自費治療を提案することは「悪」というイメージさえ持っていました。しかし、「患者さんが望む治療とは何か?」「患者さんのQOLを上げるとはどういうことなのか?」を教えていただくことで、私の診療が大きく変わったのです。その中でも一番衝撃だったのは「診査・診断の重要性」でした。当時、口腔内写真を定期的に撮影することや、無歯顎の患者さんでも顎堤の診断と顆頭の確認のためにパノラマ撮影することなどは、思いもよらないことでした。ここから私の診療は大きく変わり、予知性の高い治療、患者さんのニーズを引き出した治療に転換することができました。それから今日まで、「診査・診断」を最も重要視してきたことは言うまでもありません。その反面、歯科用CTが普及してきたにも関わらず、当院がCTを導入していなかったのは「まだまだCTを入れる器ではない」と考えていたためでした。今回、勤務医の先生方がCT導入を熱望したことが導入の大きなきっかけとなりました。当院は理念として「自分が受けたい、愛のある医療の追求」、ビジョンに「百年続く医療法人の実現」、方針として「患者目線の医療を提供する」ことを掲げています。この理念・ビジョン・方針を鑑みたときに、CT導入に躊躇する理由は一つもありませんでした。せっかく導入するならば、画像が鮮明で、操作性も良い、その上セファロ撮影ができるCTをと思い、『ファインキューブE2セファロ付』を導入しました。最初に撮影した患者さんはエンド症例でした。「長年、なんとも言えない嫌な感じがある」との訴えで来院された方でした。パノラマでもデンタルでも原因は不明。そのような時にCT画像を撮影したら、根尖が2根管に分岐し、ガッタパーチャが根尖まで入っていないことが判明しました。「何が原因で疼痛があるのか」を診断できることがCTの最大の特徴です。患者さんはたとえ保存不可能な歯だったとしても、「痛みの原因が明確にわかる」ことが一番の安心につながるのです。この画像と患者さんの安心感を実感した今、CT画像なしでの診断は考えられなくなりました。現在では、埋伏歯、根管治療、インプラント、歯周病の診断とコンサルテーションに『ファインキューブE2』のCT画像を活用しています。ユーザーインタビュー●ファインキューブE2 Finecube E2 Interview「原因が明確に判ること」が患者さんの安心感につながる。院 長 蓑輪 隆宏先生木の実歯科/北海道札幌市開業13年目にして気づいた診査・診断の重要性。「百年続く医療法人の実現」のために。「長年、なんとなく違和感がある」患者はそのまま経過観察で良いのか?当院で発行している「ふれあいレター」にファインキューブ導入を掲載。患者さんにも広く周知いただきました。勤務医の先生方の「CTが欲しい!」という強い要望が、導入のきっかけの一つとなった。