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 コンピュレイで見ると長い歯根を持ち、細長く根尖付近まで根管充填材が入っていて、はっきりした根尖病変は見られない。しかしトロフィーパンプラス3 D の立体画像で診ると、近心根根尖から槽間中隔を挟んで遠心根まで病変が進行している。三次元でないと解らないことである。根管内に、細いガッターを入れただけのように見える。 歯冠部の充填物を除去すると髄床底の四カ所に根管口とガッターが見えるが、ここですぐに除去を考えてはいけない。この歯は湾曲の大きな歯だし、根管形成も根管充塞でも入り口を規制する壁であるエンド三角を最初に削除しなければならない。そこでエアスケーラーのサリーを使用後、T Kロングバーでエンド三角を除去する。 入り口のエンド三角除去後、H 型ファイルをそっと廻してガッターに食い込ませて引き抜くと、簡単にガッターがファイルに絡まり付いて抜けてきた。結局四根管とも細いガッター1本根充だったわけである。この後潤滑材を使いながら穿通させると、根尖付近で大きく湾曲しながら根尖方向へ向かっていることが解ったのである。図1 4  確認のⅩ 線画像。近心根管の湾曲の先に少し残っている。図1 3  根尖方向にあるガッターは、# 2 5 のH 型ファイルで除去。図1 5  潤滑材を使って遠心舌側根管に# 1 5トリプルファイルで穿通の確認。図11 規制しているエンド三角を充分削除して、 図12 近心根管のガッターを除去。ガッターの除去と根管形成をしやすくする。図1 0  近心根管のガッター除去前のマイクロスコープ画像。図1 6  遠心頬側根管の穿通確認。H型ファイルで容易にガッターを除去図1 7 近心舌側根管の穿通確認。 図18 近心頬側根管の穿通確認。#46 噛むと違和感があるという症例先に入り口のエンド三角を削除してからガッターの除去